返礼品にメロン選んだ自治体、北海道が9年連続最多 果物が人気
メロンが旬を迎えるのに合わせ、ふるさと納税仲介サイトを運営する「さとふる」(東京)は、2023年の返礼品ランキングを発表した。メロンを返礼品に選んだ自治体が最も多かった都道府県は、15年から9年連続で北海道だった。人気が高かったメロンの返礼品も上位10品のうち8品が道内のもの。「富良野メロン」の関連は1位を含めて4品が10位以内にランクインした。 【写真まとめ】高さ2.9mの物も…各地の独特過ぎる返礼品 返礼品の多い都道府県は北海道以下、(2)静岡県(3)山形県(4)熊本県(5)高知県--の順。収穫量(22年)をみると、(1)茨城県(2)熊本県(3)北海道--の順なので、生産地としてのブランド化が奏功した形だ。 全国の1347自治体のふるさと納税を取り扱うさとふる。近年、果物の返礼品の人気が右肩上がりだという。23年は返礼品が果物となる寄付の件数が19年の約2・5倍になり、メロンも約2・3倍に増えた。 さとふるは「値段が高く、普段は手の届かない果物をふるさと納税で受け取ろうとする寄付者が増えている。高級フルーツの代表ともいえるメロンは、その傾向がより強い」と分析する。特に富良野メロンは、返礼品の登録数が前年の2倍を超えた。ふるさと納税を活用し、ブランドのPRを図る生産者の思惑も見えるという。滝川市の米「ゆめぴりか」とセットにした共通返礼品も新たに始まり、相乗効果も狙う。【横田信行】