【65歳以上リタイア世帯】平均貯蓄額はいくら？毎月約3万8000円の赤字はまだマシな方？！
国民年金・厚生年金の「平均受給額」は月額いくら？
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、現在の老齢年金世代の「国民年金」と「厚生年金」の平均受給額を見ていきましょう。 ●国民年金の平均受給額（月額） 続いて国民年金の受給額を確認しましょう。 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●厚生年金の平均受給額（月額） 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む 上記の平均年金月額はすべて額面となります。 税金や社会保険料を差し引いた後の手取り額は、額面の90％前後を想定しておくと良いでしょう。 実際に受給する年金額は直前にならなければ確定されませんが、おおよその年金額（額面）は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」にて把握することができます。 いずれも最新の年金加入記録に基づいた現行制度における見込年金額が記載されていますので、年に1度などのペースで定期的に確認しておきましょう。 さて、国民年金のみを受給する人は月額約5万円、厚生年金（国民年金を含む）を受給する人は月額約14万円が”平均”でしたが、「これだけあれば十分！」と言える人はそう多くないはずです。 老後に向けて貯蓄に注力しようと思った方は、次章でご紹介する老後の生活費も参考にしてみてください。
65歳以上リタイア世帯の「平均的な生活費」はいくら？
2024年3月に公表されたの総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年（令和5年）平均結果の概要」によると、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の家計収支は次のとおりです。 ●65歳以上リタイア世帯の家計収支 実収入:24万4580円 ・うち社会保障給付:21万8441円 非消費支出:3万1538円 消費支出:25万959円 ・うち食料:7万2930円 ・うち光熱・水道:2万2422円 ・うち保健医療:1万6879円 ・うち交通・通信:3万729円 など 月の収支:▲3万7916円 現在の65歳以上リタイア世帯の平均的な暮らしを見ると、毎月約3万8000円の赤字になることが分かりました。 近年は物価上昇が続いていますので、より赤字が大きくなっている世帯もあるでしょう。 また、冒頭でも触れましたが電気・ガスの政府支援策が間もなく終了となるため、光熱費の負担も増えます。 こうしたインフレも考慮しながら、老後資金をどれくらいつくるべきかを考えていかなければいけません。
