「廃車手続き」はいつ行えば損しない? 自動車税と車検の観点から解説!
廃車手続きにおいて少しでも余計な出費を抑えるには、どのタイミングで手続きを行うべきだろうか。“3月”が適しているという根拠や、“新車登録からの経過年数”、“車検日”をキーワードに解説する。 【画像】2019年10月1日以前と以降の自家用車の自動車税はいくら違う? ひと目でわかる一覧表がこちら!
一年の中で、廃車手続きに適した時期は「3月」
クルマを手放すなら「中古車買取」を選択したいところだが、クルマの状態次第では「廃車」にせざるを得ない場合もある。例えば、車検や修理などの費用が買取価格を上回る場合などが、廃車を決断する基準のひとつとして挙げられる。 そして、もし廃車にする決断をしたならば、次に知っておくべきことは“廃車手続きに伴う費用”を抑えるタイミングを知っておくことだ。 現在、クルマの取得・保有に関する税金は以下の4種が存在している。 (1)消費税→車両購入時に発生 (2)環境性能割→車両購入時に環境性能に応じて発生 (3)自動車税(軽自動車税)→1年に1度、排気量に応じて発生 (4)自動車重量税→新規登録時と車検時に、クルマの重さに応じて発生 上記のうち、(1)消費税と(2)環境性能割は購入時の話になるので割愛させていただき、今回は継続して課税する必要がある(3)自動車税と(4)自動車重量税が発生するタイミングに焦点を当てようと思う。 結論からいうと、廃車手続きに適した時期は「3月」となる。 理由は、毎年4月1日になると1年度分の自動車税が課税されるため、年度内に廃車手続きを済ませることで、余計な出費を抑えることができる。年度途中で廃車手続きをした場合は月割の還付金制度があるものの、日割でみると少し損になったり、手続き等にかかる時間を考えると、可能なら避けたいところだ。さらに、軽自動車の場合は月割の還付金制度がないので、自動車税からみた場合は、より3月の廃車が有利になる。 また、自動車税とは関係ないが、廃車後に乗り換えを検討しているなら、年度末は中古市場のクルマの在庫が潤沢になるため、新しいクルマを探す上でもオススメだ。一方で、3月は廃車手続きを行う人が多いので、手続き等が4月にもつれ込まないよう、余裕をもった計画を立てておくことをお勧めする。