JAXA火星衛星探査計画「MMX」の探査機に搭載されるローバー「IDEFIX」が日本に到着
2023年7月に組み立てを完了したIDEFIXは、ロケット打ち上げ時の振動に耐えられるかを調べる「振動試験」と宇宙空間の高温や低音に耐えられるかを調べる「環境試験」を完了した後に、安全のためバッテリーを取り外した状態で輸送されました。JAXAによると、日本には2024年2月中旬に到着し、三菱電機株式会社鎌倉製作所へ搬入されて引き渡し前の最終試験が行われたということです。 JAXAの川勝康弘MMXプロジェクトマネージャーは「この引継ぎは、ハードウェアの引継ぎであり、責任の引継ぎでもあります。私たちJAXAとコントラクターであるMELCO(三菱電機株式会社)は、この責任を非常に重要と考えています。IDEFIX(の引渡し)は、それぞれが独立して並行して開発されてきた多くのミッション機器を含む、すべての探査機コンポーネントを統合していく次の開発フェーズのスタートであり、最終的に探査機全体のシステムが完成します」とコメントしています。 Source JAXA - MMX搭載ローバ「IDEFIX」の引渡し完了について DLR - The journey to the martian moon Phobos begins NASASpaceFlight.com - IDEFIX Phobos rover sent to Japan ahead of mission to Mars
出口隼詩