１失点で完投した三菱重工West・竹田祐

◆社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選▽３回戦　三菱重工Ｗｅｓｔ２―１パナソニック（１２日・わかさスタジアム京都） 　三菱重工Ｗｅｓｔがパナソニックを破り、代表決定戦に駒を進めた。１０月２４日のドラフト会議で注目選手に挙がる最速１５３キロ右腕・竹田祐（２５）＝明大＝が１２３球完投で勝利へ導いた。 　まさにエースという投球を見せつけた。初回、先頭の宮崎秀太左翼手（２４）＝法大＝を味方で出塁を許したが後続を抑え、立ち上がりを無失点に抑えた。２回に先制点をもらうと、６回まで無安打に抑える投球を披露。７回、先頭の宮崎に右前打を許して無安打は途絶えたが、「この暑さだったので、出し切ると自分も（息が）上がってしまう。そこはセーブしながら、出力を上げてというふうに投げていました」と、緩急を武器に相手打線を寄せ付けなかった。 　２点リードの最終回は１点を返され、なおも２死二、三塁まで迫られた。それでも「まだ勝っていたので、気持ち的にはまだ余裕もあった」と代打・久保田拓真（２５）＝関大＝を空振り三振に仕留め、１点差を守り切った。 　この日は１０球団１５人を超えるスカウトがネット裏に視察に訪れた。ＤｅＮＡ・八馬アマスカウティングディレクターは「変化球も多彩でコントロールもいい。打者を打ち取る投球ができる能力が高い」と評価した。