名刺の肩書きは「神」…ノリで始めたくだらない行動が功を奏して…モルガン・スタンレー、アクセンチュアが取り入れる「すごい会議」が教えるトラブルの切り抜け方
すごい会議#3
企業経営にダイレクトにアプローチする「すごい会議」。これを日本に広めた大橋禅太郎氏はかつて、実際に「すごい会議」を体験し、会社を変革させた。 【画像】「すごい会議」を日本に広めた大橋氏が経験したトラブル
当時のエピソードを『【新版】すごい会議 短期間で会社が劇的に変わる!』より一部抜粋、再編集してお届けする。 アメリカで起業した大橋氏は、「すごい会議」の提唱者であるハワード・ゴールドマン氏(以下、ハワード)に出会い、そのセッションを受ける。短期的かつ明確で、インパクトがある「戦略的フォーカス」を立て、組織として再スタートを切ったが、依然先行きは不透明だ。そんななか、さらなるトラブルが起こってーー。
障害になっていることは何か
さて、そんなある日、ジェニファーが突然会社を辞めると言い出した。どうやら先週見かけたもぐろ氏はヘッドハンターだったようだ。 当時シリコンバレーはすごい人手不足で、優秀な人間なら、マーケティング、営業、技術、とにかくひっぱりだこだった。 エンジニアのダンも、僕らの会社に入る前に「職場探してます」というメッセージをウェブに掲載したら、1週間で30社からコンタクトがあったそうだ。 アンディーと僕が必死に説得したが、彼女の意思は固い、そこで僕らは、ダメモトでハワードに電話をして助けを求めた。 彼は、「わかった。話をしてみる」と一言だけ言って電話を切った。 翌朝ジェニファーは、僕たちのところに「退職届」を持ってきた。 ハワードといえども、ジェニファーの意思を覆すのは無理だったようだ。 退職届を読んでみる。 私ジェニファーは、1ヶ月後の○月×日に退職させていただきます。 その理由は、マネジメントの意思決定に十分参加できていないこと わが社の資金がもう少しで底を突きそうなところ 資金を得たとしても、自分の持っている株が0.5%しかないことです。 もしも、1ヶ月以内に上記の内容が是正されるのでしたら、ぜひこの会社を辞め ずに働き続けたいと考えております。 ○○○○年○月○日 ジェニファー