偽装離婚、虚偽登記…羽賀研二容疑者3度目逮捕で明らかになった暴力団人脈と司法書士巻き込む違法にまみれた錬金スキーム
用意周到に違法スキームにより収益を確保
激震に見舞われた同連合会に緊迫が走る一方で、羽賀容疑者の用意周到ぶりは悪徳ビジネスマンそのもののしたたかさだった。 松山から司法書士らの紹介を受けた羽賀が不動産関連会社『K‘sクリエート』(以下K社)を設立したのは、23年5月8日。ビル所有権の虚偽登記を行う約1か月前だ。 その後、不動産会社2社から借り受けた数億円を元手に相場より安い価格で元妻の所有していたビル2棟を購入。その所有権をK社に移転したのは6月22日だという。 「K社の代表は羽賀で、社員は1人しかいないことからも、K社は虚偽登記を行うためのペーパーカンパニーの疑いが強いと警察はみています。今後も事件に関係していた他の関係者も立件する予定です」(同前) 暴力団とのつながり、強制執行逃れのための虚偽の移転登記など、違法行為を積み重ねた末に逮捕された羽賀容疑者。 暴力団の資金の流れを追う中で発覚したという今回の事件は、司法書士会も巻き込んだ一大スキャンダルに発展しそうな雲行きで、今後の捜査の展開が注目される。
弁護士JP編集部