凍み餅 寒風に揺れ 伝統食作りが本格化 福島県葛尾村
福島県葛尾村野川の食品加工・販売業「ふるさとのおふくろフーズ」で、伝統食の凍(し)み餅作りが本格化している。 凍み餅は松本智恵子さん(65)ら4人が、もち米とうるち粉にオヤマボクチの葉とヨモギを混ぜてつき上げる。1・5センチほどの暑さに切り、水に浸して凍らせる。冷たい外気を入れた屋内の干し場につるして30~40日間自然乾燥し、うま味を凝縮させる。 今年も東日本大震災前と同程度となる9千連(一連は12枚)の製造を見込んでいる。2月上旬まで作業は続き、県観光物産館やJA福島さくらの直売所、村内の商店などで3月中旬から販売される。