俳優の奥田瑛二さん（73）が17日、主演する短編映画『たからばこ～守るべきもの～』の完成試写会に、共演の團遥香さん（29）たちと登場し、“家族の存在”について語りました。 奥田さんが演じるのは、最愛の妻を亡くした後も家族の思い出がつまった家に住み続ける、タイルメーカーの工場長・浩一。團さん演じる娘・藍花とのやり取りをきっかけに、家族のつながりを描くヒューマンストーリーです。 奥田さん自身は、妻でエッセイストの安藤和津さん（75）、長女で映画監督の安藤桃子さん（41）、二女で俳優の安藤サクラさん（37）という家族構成。物語にちなんで“家族とはどういう存在か？”と質問された奥田さんは、“せつなさと緊張感”と回答しながら「家族というのは、切ないものです。そして本当に緊張感が張りつめています。うちの家族、ガラス張りですからね」と自身の家族についてふれました。 そして、長女・桃子さんが2015年に第1子を出産、二女・サクラさんは夫で俳優の柄本佑さんとの間に2017年に第1子が誕生。孫との向き合い方について奥田さんは「孫が生まれて、5歳・6歳となって小学校にあがる。それまでの5年間は、神様がくれた贈り物だなと。自分も同じレベルで天真爛漫（らんまん）に付きあう、その時だけは緊張感のない時。その子が思春期を迎えたりしていくと、また切なくもなってくる」と思いを明かしました。 また、家族と向き合う中で、数年前から“幸せの考え方”に変化が生じているそうで、「以前は幸せなんてクソくらえだと思っていた、“奥田さん幸せですね”と言われても、“そんなことは死ぬまでわからない”と強がっていました。8～10年前からは、幸せかと聞かれれば“うん”と、幸せを初めて言葉にできるようになった。遅咲きの幸福感を強烈に感じております」と語りました。