オイサー 激突するだんじり大迫力 岡山県真庭市久世地区 伝統の「喧嘩」始まる
岡山県真庭市久世地区で25日夜、江戸期から続く伝統の「久世だんじり喧嘩(げんか)」が始まった。だんじり同士の激しいぶつかり合いと男衆の躍動に会場は熱気に包まれ、岡山県内外から訪れた観衆が酔いしれた。 【動画】激しくぶつかり合うだんじり 地区中心部に設けた“喧嘩場”に全長約5メートル、重さ約2トンの舟形のだんじり9基が集い、2基ずつ順に対決。振り上げられるちょうちんを合図に体当たりを繰り広げた。 鉄材で補強された先端同士がぶつかるたびに「ドッ」という鋭い衝突音が反響。左右にうねり、時に火花を飛び散らしながら一進一退の攻防を重ね、かねと太鼓の喧嘩囃子(ばやし)が鳴り響く中、操る男衆は「オイサー」と気勢を上げた。 初めて訪れたという岡山市北区、会社員(30)は「大迫力で見応え十分。祭りに懸ける熱い思いも感じられた」と話した。 だんじり喧嘩は地元5神社の合同秋季大祭「久世祭り」の主要行事。26日も午後6時から行われ、フィナーレは恒例の餅まきが予定されている。