ドイツのアウトバーンは「スピード出し放題」って本当?「実は、速度制限ありま…!」 実際にアウトバーンを走ってみたら“衝撃の事実”が明らかに!?
今回借りたレンタカーのオペル「コルサ」は、国産車だと日産「ノート」くらいのサイズ感のコンパクトカーです。 そこに1人と約1週間の着替えや撮影機材を持って乗車していました。 運転してみると、平坦な場所では問題なく一番左側の追い越し車線に出て走ることも可能でしたが、上り坂では加速が鈍ることも多くありました。 A3アウトバーンでは3車線あり、一番左側の追い越し車線(ドイツは右側通行のため、一番左が追い越し車線)は多くの速い車が走っています。 そこに飛び出して追い越しをしていくわけですから、後ろや横の状況を常に確認しておく必要があります。 追い越しが済めばすぐに走行車線に戻るのがルールです。 速いクルマがバンバン走っている訳ですから、Bセグメントのコンパクトカーで無理は禁物です。 実際にアウトバーンでは、いつまでも追い越し車線を走るようなことは誰もせず、みんな追い越しを行ったらすぐに走行車線に戻っていました。 このことがドイツのアウトバーンの走りやすさに繋がっていることを実感します。 さらにいうとトラックは一番右側の走行車線を走り、よほどのことがない限りはトラックは真ん中の走行車線に出ず、みんな一列になって走行車線を走っていました。
しばらく走ると道路工事で車線規制されていました。 ここで驚いたのが、2車線や1車線に絞る規制をしているのではなく、3車線のまま通行させていることです。 今回遭遇した工事現場は走行車線の2車線の道幅を狭くし、一番左の車線を反対車線に持っていき3車線を確保しています。 では反対車線はどうなっているかと言えば、全体的に道幅を狭くして3車線を維持しています。 つまり狭くなっても上下線で片側3車線を維持していました。 また狭くなった車線は80km制限、反対車線に飛び出した追い越し車線は100km制限というように、車線により状況に応じた速度制限が行われているのには驚きです。 工事区間が終わると制限解除になりますが、一気に加速して追い越し車線になだれ込むことはなく、走行車線を走ってから徐々に追い越し車線に入っていき、その後走行車線に戻るということがごく当たり前に行われていました。 もちろん速度無制限区間では速度の放題はありませんが、車線変更してくる車がいますし、後ろからさらに速い車が来る可能性がありますので、周りの状況は常に確認しながら走らなければと思うようになります。