震災につけ入り――「ブルーシート」を高額販売、自称ボランティアが「高級みかん」窃盗 「義援金詐欺」にも注意…対策は?
能登半島地震の被災地で、甚大な被害につけ入る犯罪が起きています。「ボランティア泥棒」や「ニセ業者詐欺」、「義援金詐欺」などがあり、被災者らの不安を高めています。支援する側にも注意が必要です。これらから身を守るための対策を考えます。
■盗難が心配で…車中泊する被災者も
有働由美子キャスター 「今も(被災地の)皆さんは本当に大変な思いで過ごされていますが、その被災地では信じられないことが起きています」 「5日に石川・志賀町で取材中、被災した住宅にブルーシートを張っている方がいました。空き巣防止の対策だといいます。『誰も入らないように。火事場泥棒って多いじゃないですか。金目の物はないんですけど、(この家は)親の形見なもんで』と話していました」 「『避難している間に空き巣に入られた』という話が複数あるということで、中には盗難が心配で家の前を離れられないと、一家で車中泊をしている方もいました。本当に許せない、と憤りを感じました」 小野高弘・日本テレビ解説委員 「震災につけ入る犯罪が起きています。被災地では『ボランティア泥棒』や『ニセ業者詐欺』、支援する側を狙った『義援金詐欺』などです」
■ボランティア泥棒で自称大学生を逮捕
小野委員 「ボランティア泥棒では、自称大学生がボランティアをかたって石川・輪島市へ。住宅に侵入し、高級みかんを盗んだ疑いで逮捕されました。この最中に何をやっているのでしょうか。石川・七尾市の宿泊施設では、客の荷物が盗まれるといったこともありました」
■ニセ業者がブルーシートを販売か
小野委員 「業者を装った詐欺については、富山・高岡市で業者を名乗る人物が『国から要請を受けました』と、ブルーシートを高額で売りつけようとしたといいます」 有働キャスター 「志賀町でも、似たような話を聞きました。車に『支援者』という札を貼っていて、それらしい格好をして『ブルーシートを配っています』と言われ、受け取ったら『3万円(です)』と言われたそうです」 「一度そういう情報があると、本当の支援というのも、躊躇(ちゅうちょ)して怖くて、受け取れなくなるという話も聞きました」