〔東京外為〕ドル、157円台後半=ショートカバーで上昇(18日午後3時)
18日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引での米長期金利の持ち直しでショートカバーが優勢となり、1ドル=157円台後半に上昇した。午後3時現在は、157円83~84銭と前日(午後5時、157円55~55銭)比28銭のドル高・円安。 午前は、植田日銀総裁が参院財政金融委員会で、7月の日銀金融政策決定会合での追加利上げの可能性について、「場合によっては、政策金利の引き上げも十分あり得る」などと述べると、157円50銭近辺へ下落した。 午後は、米長期金利の持ち直しで断続的に買われ、157円80銭台へ上昇した。豪中銀が政策金利の据え置きを決定したが、市場予想通りのため、ドル円は反応しなかった。 市場関係者は「目立った材料はなく、ショートカバーが持ち込まれた」(外為仲介業者)と説明する。もっとも、海外時間に米小売売上高の発表を控えており、「158円に乗せるのは微妙な状況」(同)という。 5月の米小売売上高の市場予想(ロイター調査)は、前月比0.2%増と前月の横ばいから小幅拡大。予想から大きく乖離(かいり)すれば、ドル円は動意付く可能性があり、同指標を見極めるまでは、見送りムードが強まりそうだ。 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=169円25~27銭(前日午後5時、168円57~59銭)、対ドルでは1.0723~0723ドル(同1.0699~0699ドル)。