ケンカは一度もなかった川田裕美夫婦が「不穏な空気になることも」子育てと仕事の両立に限界を迎え、夫に悩みを打ち明けた日
「フィーリングが合う」「ケンカをしたことがない」。そんな夫婦でさえ、時間の経過や家族環境の変化で、ついグチを言ったり、察してよと思って相手にイラついたり。フリーアナウンサーの川田裕美さんが夫婦で決めたルールにハッとさせられ人もいるのでは?(全4回中の4回) 【写真】「髪のアップは珍しいですね」あじさい柄の浴衣が映える川田裕美さん など(全13枚)
■「結婚願望はなかったけれど…」同じ波長の彼に出会って ── 2019年に作曲家の男性と結婚されています。出会いのきっかけを教えてもらえますか。 川田さん:夫とは、私の登山仲間の紹介で知り合いました。第一印象はあまり覚えていないけれど、初めて一緒に食事をしたとき、その空間がなんだか心地よかったんですよね。波長が合うってこういうことなんだっていうのが初めてわかったというか。言葉のキャッチボールにしても、うまくタイミングが合うとこんな楽しいんだ、って思ったのがとにかく記憶に残っています。
── もともと結婚願望はありましたか?「この人だったら」という結婚の決め手になったものは何だったのでしょう。 川田さん:私自身、それほど結婚願望はなかったというか。昔は仕事と結婚・出産を天秤にかけて、どちらかしかできないだろうと考えているところがありました。30代にさしかかると周りも結婚しだして焦りがないわけではなかったけれど、でも、そのときはまだ「仕事が第一!」って思っていました。いまだと、どちらかだけに決める必要はないとわかるんですが。
ただ「人生の最終目標は何ですか?」と聞かれたとき、家族と幸せに暮らすのがいちばんだなと思って。それがぼんやり頭にあって「いつか家族が持てたらいいな」とは、どこかでずっと思っていた気がします。彼は家族をすごく大事にしていて「こんな家庭だったらいいな」という彼のビジョンを聞いたとき、私と同じだなと感じました。 あと、彼はわからないことはわからないとはっきり言うタイプで、そこも同じだなと感じて。たとえば初めて彼と会ったとき、食事の途中で「じつはこの店、下見をしたんだ」なんてポロッと言うんです(笑)。そんなこと言わないほうがいいのに、なんかそういうカッコつけないところが逆にいいなと思いましたね。