趣里“猫田”の過去が明らかに…背中を押したのは二宮和也“渡海“だった「変なことしたいなら医者になれ」<ブラックペアン>
二宮和也が主演を務める日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第6話「メスを持った看護師&去り行く医師」が8月18日に放送された。 【写真】医者になることを決めた猫田(趣里)に指導もしていた渡海(二宮和也) 同作は、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場「ブラックペアン」の続編。海堂尊の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)を原作に、シーズン1から6年後の物語が描かれている。第6話は、看護師・猫田(趣里)の過去と、新たな“顔”が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます) ■シーズン1のなじみのメンバーが再び集結 同作で二宮が演じるのは、6年前に東城大学医学部付属病院を去った外科医・渡海征司郎と瓜二つの謎の男・天城雪彦。また、シーズン1に出演していたメンバー、外科医・世良雅志役の竹内涼真、看護師・花房美和役の葵わかな、看護師・猫田麻里役の趣里、外科医・高階権太役の小泉孝太郎、病院長・佐伯清剛役の内野聖陽らも続投。 さらに、橋本さとし演じる佐伯外科准教授の黒崎誠一郎、神野三鈴演じる看護師長の藤原真琴、内村遥演じる佐伯外科の医師・垣谷雄次、今野浩喜演じる佐伯外科の医師・関川文則ら、“チームブラックペアン”の再始動に欠かせない東城大の医師・看護師が再集結した。 その他、シーズン1では新人研修医だったがシーズン2では外科医に成長した田口公平役の森田甘路、速水晃一役のヤマダユウスケ、北島達也役の松川尚瑠輝、シーズン2でも佐伯外科の看護師として変わらず働く宮元亜由美役の水谷果穂も続投。そして、韓国人研修医パク・ミンジェ役として、日本ドラマ初出演となる韓国の若手俳優キム・ムジュンの出演がしている。 ■新キャラクターの登場によりかき乱されていく東城大 シーズン2から登場する新キャラクターとして、維新大学心臓外科教授・菅井達夫役で段田安則が出演。菅井は、佐伯と同じく日本の研究医療の頂点である日本医学会の会長の座を狙っており、佐伯と一騎打ちになると言われているライバル。佐伯が計画している心臓外科に特化した専門病院の開設を阻止しようとする。 また、治験コーディネーター・椎野美咲役に田中みな実が配役。美咲はドラマオリジナルのキャラクターで、シーズン1で登場した木下香織(加藤綾子)の後輩。勘が鋭く、営業能力が高い美咲は、佐伯からの信頼も厚く、新薬や機器開発の治験窓口となり、主人公の天城と絡んでいくことになる。 ■看護師猫田(趣里)の過去が明らかに 維新大の菅井教授(段田安則)は、天城(二宮和也)のダイレクトアナストモーシスを最新医療ロボット“エルカノダーウィン”に学習させようと企む。天城にしかできない術式を学ばせれば、天城は不要となり、日本医学会の会長のイスにも近づくという目論みだ。 エルカノダーウィンを開発した維新大の医師・早川玲子(瀧内公美)は不本意ながらも、天城がオペを執刀することを承諾。手術が行われる東城大学医学部附属病院にエルカノダーウィンを運び込もうとした時、看護師・猫田の姿を見かけた。 猫田はかつて維新大で働いていて、看護師にもかかわらず医療行為を行ったということで同病院を退職していたのだった。 ■渡海「ちょっと猫拾ってきたんですけど」 患者の命を救おうとした行為。しかし、それは看護師として越えてはならない一線だった。維新大を退職した猫田を東城大に連れてきたのは、渡海(二宮和也)だった。猫田の看護師としての腕を見込んでいた渡海は、思わぬ形で維新大を辞めることになった猫田をすぐに引っ張り、「ちょっと猫拾ってきたんですけど、みてもらっていいですか?」と、病院長の佐伯(内野聖陽)に取り継いだ。 猫田が維新大を辞めた理由を知っている早川にとって、まだ看護師を続けている猫田を快く思っていないようだが、ここでハプニングが起こった。 東城大の院内で早川が倒れてしまったのだ。冠動脈に瘤ができていて、それが破裂してしまうと大出血して命に関わることになる。それと、瘤の中に血の塊ができて冠動脈を塞いでしまう可能性もあるという。 ■看護師である猫田が再び医療行為を行おうとする 早川のケースだと、ダイレクトアナストモーシスが一番適したオペとなるが、天城はゴルフで右手を痛めてしまい、早くて3日後しかオペができない状態だった。 その3日間保たせるために、エルカノダーウィンを使って応急的な措置をとることに。そして無事にオペが終わったと思ったが、エルカノダーウィンが暴走してしまう。猫田がいち早くそれに気付いてエルカノダーウィンを止めたが、誰も機械の暴走だと気付いていない。医師たちによって早川の止血もうまくいったが、猫田は再び立場が悪くなってしまった。 応急処置のオペを終えた早川だったが、夜に容態が急変。医師たちはすぐにやってきそうにないが、出血が多く、早く処置しないと命に関わってくる。 そんな時、猫田が「オペするしかないでしょ。術後出血の応急処置するよ」と言い、「私は誰も死なせない」と、意を決してオペを始めた。 ■猫田「私は、悪魔のような医者を目指します」 駆けつけた医師・高階(小泉孝太郎)は「患者から離れるんだ! これは医師にしか許されていない医療行為だ。医師でないあなたが絶対に踏み込んではいけない領域だ」と叱りつけるが、猫田は「医者です」と返答。 そこに天城が登場し、猫田が看護師の仕事をしながら医学部で学び、医師国家試験に合格していたことを明かす。猫田の背中を押したのは渡海だった。「こっち(東城大)でも変なことするなよ。変なことしたいなら医者になれ」と猫田に助言し、縫合の練習などにも付き合い、猫田に新たな道を踏み出させた。 猫田が「私、医者になるまで絶対に諦めません」というと、渡海は「まぁ、そう気張るな」と声をかけていた。その言葉からも渡海の優しさを感じる。 猫田は東城大を辞めることになった。しかし、それは維新大の時とは違って、海外の病院から“医師”として呼ばれたからという名誉ある退職だった。こっそりと去ろうとする猫田に、天城は「あなたなら必ず、いい医者になれますよ」とエールを送るが、「そんなのには興味ありません」とバッサリ。そして、猫田は天城を見て「私は、悪魔のような医者を目指します」と伝えた。 猫田は天城のことを“嫌い”と言いながらも、医者としての才を認めているのだろう。「お世話になりました」と天城が声をかけると、猫田も「お世話になりました」と返したが、その時に2人とも笑顔がこぼれた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部