酸素と水蒸気量を増加させる? 「酸素めがね」ってなんだ?
メガネ専門店を展開する三城(東京都港区)は5日、メガネフレームの周辺で酸素と水蒸気量を増加させるという新製品「酸素めがね」を発表した。 同社が独自に開発した酸化チタンを主成分とした「光誘起透明膜」をメガネフレームにコーティング。この膜に紫外線やブルーライトが当たることで、電子やホール(正孔)が発生し、酸素と水蒸気がフレームに集められるという。メガネの形をした目のための加湿器と考えるとイメージしやすい。 同社が「酸素めがね」とその機能のないメガネを比較したところ、湿度は前者55.1%に対し、後者は52.4%。溶存酸素量は同0.4997g/立方メートルに対し、同0.4746g/立方メートルだった。「酸素めがね」着用時の数値は、森林浴に近い値だとしている。 新技術として、鼻パッドにダイヤモンドライクカーボン(DLC)という天然ダイヤモンド同様の性質を持つコーティングを採用。パッドに触れている部分の温度を拡散するので、化粧崩れを和らげることが期待できるという。
この日、都内で行われた報道機関向け新製品発表会では、実際に「酸素めがね」を着用する体験ができた。見た目はごく普通のメガネで、コーティングは見た目にはまったくわからない。柔軟に曲がるツルや圧迫感の少ない鼻パッドなど、掛け心地はよかったが、紫外線もブルーライトも少ない室内での10分程度の着用ではすぐに効果は実感できなかった。 発表会で実験の結果を発表した吉祥寺森岡眼科の森岡清史院長は「スマホやパソコンの使用により目にストレスがかかり、眼精疲労やドライアイの人が増えています。改善法としては、目に酸素と水蒸気が豊富な環境を与えることが大切」と話していた。 同社は6日より、特設サイトで「酸素めがね」2000本(先行限定)の予約を開始し、同社の運営する店舗にて27日より引き渡しを開始する。フレームは34種類で、いずれも5500円(税込)。