今後どうなるの…。契約満了間近の欧州日本人(5)欧州キャリア10年超え…。日本最強の鉄人
ヨーロッパの23/24シーズンも佳境を迎えており、各クラブはそれぞれの目標に向けラストスパートをかけている。そうした中、早くも今季終了後の去就に関する話題も増えている。とくに契約満了間近の選手の動向は気になるところだ。今回は、今季限りでクラブとの契約が切れる予定の欧州日本人を紹介する。
●長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ) 生年月日:1984年1月18日 23/24リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト 今年1月で40歳になった長谷部誠は、今季でフランクフルト10シーズン目を迎えた。フランクフルトでの通算試合数が300試合を超えた同選手は、まさにクラブのレジェンドである。 長谷部は2014年にニュルンベルクからフランクフルトに加入。加入当初はボランチで、以降は3バックの中央でチームを支え続けた。UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇、38歳でのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場など、輝かしい記録を積み重ねてきた同選手は今季もリーグ戦に6試合出場。今年2月のフライブルク戦ではフル出場を果たすなど、不惑を迎えてもゲームをコントロールする能力は衰え知らずだ。 2022年に2027年までの契約延長が発表されているが、これは引退後の期間を含めたものである。フランクフルトは同選手の引退後すぐに指導者として同クラブに還元してほしいようだ。もともと昨季限りでの現役引退が既定路線だったが、昨年3月に選手としての契約を1年延長。2021年から2シーズンにわたりフランクフルトの監督を務めたオリヴァー・グラスナーも「その気になれば、長谷部はあと5年プレーできる」とドイツ紙『シュポルト・ビルト』の取材で答えているように、再度の契約延長もゼロではない。今年6月で契約は切れることになるが、昨年のようなサプライズはあるのだろうか。