【クラシック オブ ザ デイ】世界で一番有名なフェラーリとは?それは間違いなくF40だ!エンツォ フェラーリ生涯の最後の1台「F40物語」
フェラーリ F40:80年代後半の猛烈なスーパースポーツカー。トラクションコントロールなし、パワーステアリングなし、ABSなし、でも478馬力!1987年に発表されたフェラーリF40は、オールドスクールなスーパースポーツカーの典型だった。
ポルシェが「959」で世界を驚かせたとき、フェラーリはそのままにしておくわけにはいかなかった。その答えはそう長くはかからず、1987年に現れた。その名は「フェラーリ F40」。この赤いレーサーは、昔ながらのスーパースポーツカーの完成形であり、ABSもパワーステアリングもトラクションコントロールもない。
エンジン: 驚異的なパワーを持つV8
ボンネットの下には、とてつもないパワーを持つV8が唸りを上げている。フェラーリのエンジニアは、「GTO」の8気筒エンジンをボアアップして排気量3リッターにした。2基のIHI製スーパーチャージャーが24バルブエンジンを最大1.1バールまで加圧する。その結果、公称出力は478馬力となった。しかし、実際には多くの「F40」エンジンがテストベンチで500馬力以上を発揮している。
V8は4000rpmまではおとなしい。この後、経験の浅いドライバーをすぐに圧倒するほどの大パワーが続く。4000rpmから「335」のリアローラーに解き放たれる577Nmのトルクは、地球の曲率に沿って「F40」を飛び立たせる。実際、初心者は次のカーブからまっすぐに飛び出すのが普通だ。
伝説のペンが生んだ残忍なルックス
デザイン界のレジェンド、ピニンファリーナが「フェラーリF40」の壮麗なエクステリアに貢献した。巨大なリヤウィングを備えたフラットなフォルムは、ピニンファリーナの当時のチーフデザイナー、レオナルド フィオラヴァンティの手によるものだ。エアロダイナミクスの必需品をパッケージする方法として、なんと象徴的なことだろう!ボディは超軽量プラスチックミックス製で、「F40」の時代にはF1でも使用されていた。
フェラーリは、複合素材の構造がわかるように、塗料を薄く塗った。今日、「フェラーリF40」を芸術作品として鑑賞している人なら、シフトゲートの開く音を味わい始めることができるだろう。ただし、財布が満たされていることが大前提である。
Lars Hänsch-Petersen