高嶺のなでしこ、メジャーデビュー曲は「同じアイドルの人に聴いてほしい」
10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこが、メジャーデビューシングル「美しく生きろ/恋を知った世界」を2月21日にリリースする。WEBザテレビジョンでは、メンバーの城月菜央、涼海すう、橋本桃呼、葉月紗蘭、春野莉々、東山恵里沙、日向端ひな、星谷美来、松本ももな、籾山ひめり、10人全員にインタビューを実施。今回は、涼海、葉月、春野、東山の4人に、高嶺のなでしこの魅力、メジャーデビュー決定の心境や個人の目標についても聞いた。 【写真】水色担当・涼海すうはグループで最年少の高校1年生 ■“アイドルに興味なかった”春野莉々「今は誇りを持ってやっています」 ――まずは、自己紹介とアイドルになろうと思った理由を教えてください。 涼海:涼海すうです。水色担当、最年少の高校1年生、16歳です。私はサウンドプロデュースしてくださっているHoneyWorksさんが大好きで、HoneyWorksさんの楽曲から生まれたプロジェクトのアイドルキャラクター・monaちゃんに憧れて、アイドルを目指し始めました。 東山:東山恵里沙です。オレンジ色担当、高校2年生の17歳です。私はアイドルがすごく大好きで、趣味で現場やライブに行ったりしていて、見ているうちにすごく憧れるようになり、この業界を目指すようになりました。 葉月:葉月紗蘭です。16歳で高校2年生です。メンバーカラーは白色です。私は元々歌うのが好きで、何か歌う仕事とかに仕事に就けたらいいなと思っていて、そこでNiziUのミイヒちゃんがすごく好きになって。アイドルってこんなにすてきな職業なんだと思ってアイドルを目指し始めました。 春野:春野莉々です。緑色担当、20歳です。私はちょっとお恥ずかしい話、アイドルに興味を持ってこの業界に入ったわけではなく、HoneyWorksさんがサウンドプロデュースを務めてくださるということでオーディションを受けました。オーディションの前からHoneyWorksさんと関わる仕事がしたいって思って生きていたので、これしかないと思ってオーディションを受けたのがアイドルの始まりでした。 でも、やっていくうちにアイドルってすごいって感じる機会が増えて、今はすごくアイドルというお仕事に誇りを持ってやってます。 ■葉月紗蘭「大和撫子に憧れて髪の毛をサラサラに」 ――では、皆さんの“なでしこっぽいポイント”はどこでしょうか? 春野:やっぱりなでしこって言われると和のイメージが強いと思って、私はとてつもなく和傘が好きなので、それが私のなでしこっぽいポイントかなと思っています。今も鎌倉に遊びに行った時に和の街並みみたいなところで初めて買った和傘を愛用しているので、それが私のなでしこっぽいポイントです。 東山:(春野は)普通にお仕事現場とかにも和傘を持ってきてますね。みんなビニール傘なんですけど。 春野:濡れると柄が出るタイプのちょっとおしゃれな和傘なんです。和傘なんですけど、結構現代な和傘で、開いた時に骨組みが多くて16本くらいあるんですけど、でも現代向けの和傘を、普段使いできるような赤色の和傘を使っています。 葉月:私は、自分が努力して頑張って得たなでしこっぽいポイントは、髪の毛をサラサラにするっていうのがすごく頑張ったことです。元々はすごくくるくるなくせ毛なんですけど、大和撫子に憧れて髪の毛をサラサラにしたいと思って、どうしたらサラサラになるかなって考えたり、美容院に行ってみたり、トリートメントとかでいろいろ頑張ってここまでサラサラにしたので、私のなでしこっぽいポイントはこのサラサラヘアーかなと思っています。 ――高嶺のなでしこは「黒髪じゃないと駄目」など髪の毛についてのルールはあるんですか? 春野:厳しく決まりはないんですけど、でも色を明るくするとイメージと離れてしまうというか、清楚な女性だったり、そういうイメージをやっぱり高嶺のなでしことしてつけていきたいっていうのはあるので、そこまで明るい髪形とかにはしないようにしています。 ――グループの雰囲気を考えて、皆さんが自主的にしているんですね。 春野:そうですね。みんなとは雑談みたいなことはするんですけど、特に(ちゃんとしたルールを)決めたりしているわけではないです。 東山:私のなでしこっぽいポイントは食べ物の話になってしまうんですけど、抹茶がすごく大好きなことです。小学校の修学旅行に行った時にお土産として抹茶の粉を買って帰ったくらい、すごく抹茶が大好きで、そこが私のなでしこっぽいポイントかなって思います。 上京してきてからオシャレなカフェとかが多くて、お母さんもすごく抹茶が好きなんですが、一緒においしそうな抹茶のカフェを探し回ったり、あとはお砂糖があまり入ってない苦い抹茶のアイスクリームとかもすごく大好きで、お母さんと一緒に巡ったりしています。 涼海:私はよく分からなかったんですけど、メンバーに言われたのは、なんか言葉遣いとかが…例えば、ファンの方に呼び掛ける時、普通だったら「皆さん」とかなんですけど「皆さま」みたいな。話し始める時に「なら、~~」みたいな。ちょっと使い道が間違っている接続詞かもしれないんですけど、関西出身で、グループ最年少ということで、まだ慣れるまではいいかなって思っていて。なので敬語を使おうとすると、正しいか分からないんですけど、そんな感じの日本語を使おうと頑張っています。 ■東山恵里沙「高嶺のなでしこは知れば知るほどすごく面白いグループ」 ――高嶺のなでしこというグループの特徴、強みはどんなところでしょうか? 東山:グループは10人いるんですけど、まさに十人十色で個性豊かなグループなので、知れば知るほどすごく面白いグループなんじゃないかなって思っています。 高嶺のなでしこという名前は、高嶺のように手に入れることのできない、多くの人から憧れられるアイドルになってほしいということで、HoneyWorksさんが付けてくださったんですけど、その名前にふさわしいアイドルグループを目指して活動しています。 涼海:メンバーの仲がとても良くて、そこで話し合いができたりするので、高嶺のなでしこの強みじゃないかなと思っています。 春野:一人一人本当に個性が強いので、ちょっと語りきれないぐらいあるんですけど、それぞれ特技とか趣味とかを知れば知るほど、それこそ今回いろんな取材を受けていくたびに、私も知らない趣味だったり特技だったりがすごく出てきて、みんなバラバラな個性を持っているのがグループの強みじゃないかなって。 新たに見てくださる方もいると思うんですけど、一人はきっと刺さる人がいるんじゃないかなっていう自信があるぐらい、高嶺のなでしこはすごく個性的なグループです。 ■面白いメンバーは城月菜央「本当に変人」 ――他のメンバーのことも教えてください。面白いメンバーは誰ですか? 春野:私は城月菜央ちゃんが一番だと思っていて、本当に変人なんですね。急に変な動きをし始めたりとか、突発的な行動を起こしたりとか。 私、先日誕生日を迎えたんですけど、その時に40秒ぐらいのちょっと長めのハッピーバースディーソング・菜央ちゃんアレンジバージョンがボイスメッセージで送られてきたんです。みんなLINEをくれる時って「誕生日おめでとう」みたいな感じですけど、菜央ちゃんだけはすっごい特徴的で、もう頭から一生離れないぐらいのボイスメッセージが送られてきて…すごく変な子ですが面白いです。 葉月:私はメンバーみんな大好きなんですけど、やっぱりキャプテンのひめちゃん(籾山ひめり)。ツッコミ役みたいな感じで、司会とかもできて、ビシビシしてるイメージが結構あると思うんですけど、漫才やドリフが好きなんですね。それでボケとかも結構やっていて、ふざけてる時が本当に面白くて、ツッコミもしつつ自分もボケたりとかして、でもビシッとしてるとこは本当にビシッとしているんです。面白いメンバーというか、お笑い面でもすごいなって思うメンバーです。 東山:私は(橋本)桃呼ちゃんがたかねこのムードメーカーになってくれてるなって思っています。メンバーみんなで楽屋で話していても、桃呼ちゃんが話すと笑いが起きたりとか、こうやってインタビュー受けている時でも、桃呼ちゃん発言すると空気が和やかになったり、明るくなったりするので、そういう面ではたかねこにとって大切な存在だなって思います。 涼海:(日向端)ひなちゃんは、大げさとかじゃなくて本当に優しくて、こんなに世界で優しい人っていたんだなってくらい優しいなって思うことがたくさんあるんです。 自分のことも大切にしてほしいんですけど、めちゃめちゃ相手の気を使うとか、体調悪そうな人や悩んでいる人がいたら声を掛けたり、本当に周りが見えていて、優しくて、そして面白いっていう。分からないですけど、なんか…ちょっとおバカなんですよ。天然ちゃん、おバカちゃんで。そこが個人的にすごいツボで、いつもひなちゃんとはキャッキャ笑って楽しんでいます。 ■涼海すう「短い期間でメジャーデビューは当たり前のことではない」 ――メジャーデビューは大きな節目だと思いますが、初めての聞いた時の心境は? 涼海:1年半という短い期間でメジャーデビューさせていただけるのは、本当に当たり前のことではないと思いますし、ありがたいことだなと思います。なので、いつも支えてくださる、応援してくださるファンの皆さま、家族、友達、そしてスタッフの皆さまなどなど、たかねこのことを愛してくださる、支えてくださる皆さまに恩返しができるように、これからもっともっと成長していきたいなと思っています。 東山:高嶺のなでしこには、メジャーデビュー経験のあるメンバーもいたので、私は未経験だし、メンバーの足を引っ張らないように頑張らないといけないなって思いました。これはたくさんの方に知っていただけるチャンスだと思うので、パフォーマンスをレベルアップして、見ていただけた時に好きになってもらえるように頑張らないといけないなって、改めて気合が入りました。 葉月:私はメジャーデビューという言葉にあまりなじみがなくて、私とは無縁のような言葉だと思っていたので、驚きばかりで、うれしいなとかは分からなかったんですけど、メジャーデビューという言葉について調べてみた時に、こんなたくさんの方に見てもらう機会ができたり、活動する幅が広がるんだなってことを改めて実感して、とてもうれしく思いました。 それと同時に、まだ1年半しか活動していないので、未経験なこともたくさんあるので、足を引っ張らないように、もっともっとメンバーと一緒にやっていけるように頑張ろうと思いました。 春野:初めてメジャーデビューって教えていただいた時は、ライブの時だったんですけど、その時はいまいちパッとしないというか、「ほぉ、メジャーデビューか」みたいな、ほわほわした感じのイメージでした。 ずっと先の話だなと思っていたんですけど、ファンの皆さんからの「おめでとう」「頑張ってね」のメッセージだったり、こうして取材してくださったり、お仕事がメジャーデビューに向けて変化していくのを感じて、だんだん実感が湧いてきたというか、たくさんの方が期待をしてくださっているので、その期待に私たちも全力で応えていけるように頑張っていきたいなと思っています。 ■「美しく生きろ」は「同じアイドルの職業をしてる人に聴いてほしい」 ――デビュー曲「美しく生きろ」はどんな曲ですか? 東山:すごくストーリー性とかメッセージ性のある楽曲になっていて、実際にメンバーがオーディション中、グループに加入する前に発した悔しかったこと、悲しかった出来事の言葉とかが歌詞に入っていて、その歌詞を実際にその子が歌っているという、ストーリー性のあるものになっているんです。そういうことを知るとよりエモい楽曲なんじゃないかなって思っていて、HoneyWorksさんが作詞をしてくださっているので、HoneyWorksさんの思う「アイドルはこうあってほしい」みたいな理想像なども込められていますし、私たちのメジャーデビューに対する決意とか、気合とかもこもっている楽曲になっているんじゃないかなって思います。 ――「恋を知った世界」の方はいかがでしょうか? 春野:女の子の切ない恋の葛藤だったり、苦しさだったり、っていうところから始まって、恋を知らなかった女の子がだんだん恋を知って、どんどん積極的になったり、楽しくなったりっていう思いがどんどん溢れていく楽曲なんですけど、その女の子の繊細な恋心をすごく表していて、同世代の女の子、恋をしてる女の子にすごく刺さる曲なんじゃないかなと思っているので、そんな女の子たちにも聴いてほしい曲です。 ――歌詞の中に「好き」って何回も出てきますね。 東山:はい。最後の歌詞で「好きです」って連続で3回出てくるんですけど、「好きです…」「好きです。」「好きです!」ってだんだん強くなっていくのが思いが溢れている感じがして、すごくお気に入りの歌詞です。 涼海:1曲で少女漫画を読んでいる気持ちになれるような(歌詞になっている)感じですね。 ――これらの曲は誰に聴いてほしいですか? 春野:「美しく生きろ」は、同じアイドルの職業をしてる人に聴いてほしいなっていう思いがあります。もちろん、ファンの皆さんにも聴いてほしい曲なんですけど、アイドルの皆さんには、特にストレートに刺さる歌詞なんじゃないかなと思っているので、アイドルの清らかだったり、かわいかったりとか、楽しそうな部分だけじゃなくて、むしろそっちの面の歌詞が少ないぐらいの、ちょっと苦しかったりとか、でも頑張ろうみたいな踏ん張る歌詞なので、今ちょっと諦めそうになっている方や同じ夢を持っている方に、ぜひ聴いてほしいなと思っています。 東山:メンバーの(籾山)ひめりちゃんが、「自分の進路に迷った時にこの曲を聴いていたかった」って言っていて、受験や将来の夢とかで迷っている方にも、「この道は間違いじゃないんだよ」っていうことを言ってくれているような、背中を押されるような歌詞になっているので、自分の夢や将来に不安を感じている方にも聴いてほしい歌だなって思います。 ■全国放送「FNS歌謡祭」への出演で「地元の友達や祖父母から連絡」 ――昨年12月には「2023 FNS歌謡祭」(フジテレビ系)に出演されていました。反響もすごかったのでは? 春野:すごかったですね。 涼海:SNSで「高嶺のなでしこ」でたくさん投稿してくださって、トレンド入りさせていただいたり、あとやっぱりメンバーそれぞれのフォロワーさんが結構伸びて、それで「FNS見ました」って方もたくさんおられて、拡散してくださり、高嶺のなでしこがまた一つ大きく広がったなと思うきっかけでした。 東山:これまでもテレビに出させていただいたことはあったんですが、関東の放送だけだったりしたので、全国で見られるテレビに出られたのはすごく大きかったなと思っています。地元の友達、おじいちゃんとおばあちゃんが「見たよ」とか報告してくれて、そういう連絡を見るたびに大きな番組に出させていただいてるんだなっていうのを改めて感じて、それがすごくうれしかったです。 ――堂々とパフォーマンスされていましたね。 春野:本当ですか? ドキドキですよ(笑)。ライブは全員のお客さんを見る感じですが、カメラ1台にアピールするとか、表情をカメラに向けて作るってことをあまりしたことがないので、どう映っているのかリハーサルの時に見させていただいて、「もっとこうした方がいいよね」とか「こういう振りしたらかわいいんじゃない?」とかその場で確認したりしました。今でもうまくできていたかどうかちょっと不安なぐらいなんです。 ――日本武道館でのライブが目標とのことですが、他にありますか? 涼海:2024年は「オリジナル楽曲でバズる」というのがたかねこの目標でして、2023年はありがたいことにもうすでに人気の「可愛くてごめん」をカバーさせていただいて、たくさんの方に「可愛くてごめんの人だ」と認知してもらったんです。でも、やっぱり自分たちのオリジナル楽曲でも覚えていただきたいので、オリジナル楽曲でバズって、たくさん出演できる機会だったり、いろんな方に高嶺のなでしこを知っていただけたらいいなと思っています。 ■個々でも活躍して高嶺のなでしこを広めたい ――では、個人で目指していることを教えてください。 春野:私はアイドルもそうですが、とにかく表現をするのが昔から好きなので、表現をするお仕事を今後一生していきたいなって思っています。もちろん限られた人しかできないけど、ドラマや映画、舞台など演技の道に進める人になれるように頑張りたいんですけど、センスがあるかどうか分からないので…。演技のことはまだ何も学んではいないんですけど、歌やパフォーマンスで表現っていう幅は広げられると思うので、高嶺のなでしことしてもっともっと表現の幅を広げていきたいです。 葉月:私は歌うことが好きで、私ができることってやっぱりこれなのかなって感じるくらい好きで、まだまだスキルはないですし、上手でもないんですけど、でもやっぱり好きなことで、たくさん褒めていただけることも増えてきたので、これからもっともっとたくさん歌いたいです。 東山:すごく個人的な夢にはなってしまうんですけど、自分の憧れのアイドルさん(=LOVE・野口衣織)とお仕事でご一緒して、お写真を撮らせていただくっていうのを夢見ていて、それがいつかかなうように高嶺のなでしことしても、個人としても大きくなれるように頑張りたいなって思ってます。 涼海:一番これが私の夢なんだろうなって思うのが、高嶺のなでしこのメンバーそれぞれが、個人でもグループでもお仕事をするのが夢で、例えばに演技とか歌とかアイドルとかいろいろあるんですけど、私はメンバーが大好きなので、メンバーが芸能界でお仕事を続けたいと思うのであれば、みんなそれぞれいろんな場所で活躍して、高嶺のなでしこが大きく広まって、テレビを見ていたら高嶺のなでしこの誰かが出ているとか、外に出てみたら広告で大きく誰かが載っているとか、そういう未来になればいいなと思っています。メンバーみんなが楽しく、幸せにいられたらいいなっていう感じなんでしょうね、みんな好きなんで。 ――最後に読者へメッセージをお願いします。 葉月:メジャーデビューさせていただけるということは本当にすごいことですし、両A面シングルということですてきな楽曲を2曲もお届けすることができます。たかねこは本当に魅力的な10人が集まっていて、みんな本当にすてきなので、たくさん楽曲も聴いていただきたいですし、たかねこのことをいっぱい好きになっていただけたらうれしいなと思います。