【長崎】「憤りしかない」アメリカの臨界前核実験を受け被爆者らが緊急の座り込み
NCC長崎文化放送
アメリカが14日に臨界前核実験を実施したことに対し、被爆者らが緊急の座り込みを行い、抗議の声を上げました。 【写真】アメリカの臨界前核実験に抗議緊急座り込み
県平和運動センター被爆連・川野浩一議長(84): 「本当に腹が立ちます。何を考えているのか。臨界前核実験というのは臨界になる前ですからいわば核爆発を伴わない核実験のこと、核爆発を伴わないからいいじゃないかと冗談じゃないですよね」 バイデン政権下で3回目となる臨界前核実験をアメリカ・ネバダ州で14日に行ったことを受けて、被爆者ら35人が長崎市の平和公園に集まり、緊急の座り込みをしました。 川野浩一議長: 「臨界前であろうと何であろうと核実験は核実験です。ですから私たちとしては絶対に核兵器を是認しない。絶対に許さない。こういう立場ですからそのような行為は絶対に許せない」 1歳半の時、西山2丁目で被爆した川副忠子さん(80)は…。 川副忠子さん: 「やっぱり憤りしかない。何でまた…と思う。そして今世界がどんどん核が使われるんじゃないかという状況に進んでいるのがとっても怖いなと思うし、日本の国がどうしても米国の核の傘にすがろうとしている。そういうところで核の開発をアメリカはやって、それに何も言えない日本政府にも腹が立つし、やっぱり被爆者は長崎の人間はそれを拒んでいるんだよという意思表示をしなければと思って(緊急座り込みに)来ました」 県平和運動センターなどはバイデン大統領に対し、今後すべての核実験を中止し、核兵器禁止条約の署名・批准を求める抗議文を21日付で採択し、在日アメリカ大使館に送りました。また、反核9の日座り込みが500回目の節目となる6月9日(日)、平和公園で500人集会を開き、反戦・反核の声を上げます。
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