北京で開催されたロボット大会、未来を体験する最新技術が集結
【東方新報】2024年世界ロボット大会が北京市で21日に開幕した。国内外の169社が参加し、600以上の最新ロボット製品を展示し、さまざまな産業分野でのロボット技術の進化を披露した。 会場では、人間の表情をリアルに再現するヒューマノイドロボットが特に注目を集めた。このロボットは、コンピュータービジョン、ディープラーニング、センサー技術を組み合わせており、周囲の変化を認識して理解し、人間に近い形で動作や対話を行うことができる。これにより、展示や教育などの分野での利用が進んでいる。 また、ロボットがコーヒーを淹れたり、パンケーキを焼いたり、ジュースを絞ったりと、日常生活でも多才なパートナーとして活躍している。星塵智能(Astribot)の展示エリアでは、ロボットが毛筆を使って「北京」や「中国智造」といった漢字を書き、その書きぶりに多くの来場者が感嘆していた。 このロボットは、人工知能(AI)技術を使って書道を学習しており、人間に近い書道の動作を再現できるようになっている。さらに、このロボットは書道家の癖をシミュレートする機能も持っており、個性的な書き方を再現することができる。 さらに、AI技術を使ったマッサージロボットも展示されており、画面をタッチするだけで、人間の経絡やツボを認識し、プロのマッサージ師のように正確な動作を行うことができる。これは高齢者のケアやリハビリ施設などでの利用が期待されている。 最近では、AI技術の進化により、ロボットがより人間らしく、賢く、柔軟に動けるようになっている。産業用ロボットの技術も大幅に向上し、さまざまな分野での活用が広がっている。 大会の開会式では、北京具身智能ロボットイノベーションセンターが開発した「天工1.2 MAX」ロボットが初めて公開された。両手で大会の徽章(バッジ)を抱えて自律的にステージ中央に進み、そのバッジを正確に起動台に配置した。その後、このロボットは来賓とともに起動台で大会の開幕を宣言した。身長173センチ、体重60キロのこのロボットは、精密な動作制御、正確なナビゲーション、柔軟な意思決定能力を持ち、草地や砂地、丘陵、階段などの複雑な環境でも安定して移動することができる。今後は、産業生産や災害救助などの分野での利用が期待されている。 この大会は、最先端技術や今後の協力を議論する場として、多くの企業にとって重要な機会となっている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。