インテリアデザイナーに聞いた、狭い玄関でも整然と見せる4つの方法
ドアを開けて最初に目にする玄関は、家の第一印象を左右する大切なスペースだ。 しかし、コンパクトな玄関は物が溢れやすく、どうしても雑然と見えがちである。 【全画像をみる】インテリアデザイナーに聞いた、狭い玄関でも整然と見せる4つの方法 今回は株式会社ソーシャルインテリアで、個人宅やオフィスのコーディネートを務めるインテリアデザイナー・豊田美穂さんに、限られたスペースでも玄関を整った印象に仕上げる方法について話を伺った。
必要最低限のアイテムに絞る
コンパクトな玄関の収納でまず意識すべきことは、まず物を減らすことだと豊田さんは語る。 「例えば、余計な靴が見えないようにしたり、玄関マットや傘立てを置かないという選択も有効ですね。 その上で、ドアや壁面のデッドスペースを収納空間として活用することで、使いやすさと整然さの両立した玄関が実現できます。 壁面収納の具体例としておすすめなのが、IKEAの 『TRONES トローネス』や、山﨑実業の 『トレー付きマグネットアンブレラホルダー タワー』のようなアイテム」 「収納スペースが足りない場合は、こういった薄型でシンプルなデザイン、そしてマグネットや石膏ボードに対応したアイテムを上手く取り入れることで、散らかりがちな玄関をスッキリとした印象にすることができます」
明るいトーンを取り入れる
色や素材の数を絞ることも、視覚的に整理された印象を作り出す重要な要素の一つ。 「色や素材に統一感を持たせることで、空間にまとまりが生まれます。明るいトーンや淡い色を使うと視覚的に広がりを演出できるので、小物類だけでなく、可能であれば壁紙などのカラーも意識したいポイントです」 また意外と見落としがちなのが照明だ。落ち着いた雰囲気を求める場合は、ホテルライクな間接照明が適しているが、空間を広く見せたい場合、照明も明るいトーンに変えるのが効果的だという。
大きな姿見で空間に広がりを演出
「玄関に限った話ではありませんが、鏡を置くと空間に奥行きが生まれて広く見える効果があります。 特に大きな姿見が玄関にあると、明るさや開放感が増して整然とした印象にもつながりますね」
フォーカルポイントを作る
最後に豊田さんが勧めるのが、目線が集まるフォーカルポイントを作ることだ。 「どれだけ気をつけていても生活感が出やすいのが玄関。入ってすぐに目線がいく場所に、アートや小物、グリーンなどを置いてフォーカルポイントを作ってあげると、細かな部分が目立たなくなるので、より整った印象になります」 見せるものと見せないものを上手く分けることで、コンパクトな玄関でも整然とした空間に変えることができそうだ。
シラクマ