“選手にキス” スペインのサッカー連盟会長が辞任を表明 「元の立場に戻ることができない」
サッカー女子ワールドカップのメダル授与式で、代表選手の唇にキスをし、資格停止処分を受けたスペインサッカー連盟の会長が辞任を表明しました。 ◇ スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は、8月25日の会見で「私は辞めない、私は辞めない!と語気を強めていました。 サッカー女子スペイン代表は、8月のワールドカップで優勝を果たし喜びに包まれていたはずですが、そのメダル授与式でルビアレス会長が選手の唇にキスをし、FIFA(=国際サッカー連盟)から90日間の資格停止処分を受けていました。 式では会長が選手に抱きつき、飛び上がるような様子や、他の選手とも顔をぴったりと近づけ、ハグする様子がカメラにとらえられていました。 代表選手 「合意なくキスをされた」 選手は検察に告訴していますが、会長は「合意の上だった」と強く反論していました。 唇へのキスについて問われると―― スペインサッカー連盟 ルイス・ルビアレス会長 「何もないですよ、幸せな時でした。ワールドカップで勝ったんです」 会長の姿勢に反発は強まるばかりでした。 「ルビアレスと彼をたたえる人はオフサイド(ルール違反)だ!」 そして3週間がたった今月10日、事態は一転。AFP通信などによると「私が元の立場に戻ることができないのは明らかだ」として辞任を表明しました。「会長の座に固執することは、連盟にとっても、スペインサッカーにとってもプラスにはならない」と説明しています。