害虫発生予報の出し方は?〝虫のプロ〟病害虫防除所に聞いてみた
取材後記
農業関係者でない限り、病害虫防除所の存在を知っている人は少ないのではないか。 農水省によると、国の発生予察事業は、1940年にいもち病・ウンカが大発生し、稲作に甚大な被害が出たことをきっかけに始まった。目立たないかもしれないが、80年以上たった今も、病害虫の防除について正しい情報を広めることで、食料生産に欠かせない役割を担っている。 毎月の予報には、「この時期にどの薬剤が必要」などアドバイスが載っている。今回の取材で、そうした情報が地道な調査に基づいていることが分かった。防除所では月に1度の予報の他、週に1度調査データも公開している。ホームページから見ることができるので、ぜひ防除に役立ててほしい。 (溝口恵子)
日本農業新聞