波乱の2025年…株価どうなる? 企業トップは景気どう見る
2025年の景気は良くなるのか、それとも停滞するのか。予測が難しい今年の日本経済について各企業のトップに聞きました。 【画像】激動2025年 AI活況 半導体周辺にも恩恵
■企業トップは景気をどう見る?
7日、経団連など経済3団体による新年の祝賀会が行われ、およそ1500人が出席しました。 石破茂総理大臣 「もう一度、日本は豊かで、そして楽しくて安全な日本。そういうものを目指して参りたいと思っております」 豊かな国を作るうえで重要なのが景気の動向です。今後、株価はどう推移していくのでしょうか?まず話を聞いたのは、大和証券の荻野明彦社長です。 荻野社長 「(Q.今年の株価はどうなっていく?)日経平均でいうと、4万5000円を高値としてみている。12月末にかけて、株価は右肩上がりで上がっていくと予想している」 来年4月に入行する新卒社員の初任給を、30万円に引き上げる方針の三井住友銀行の福留朗裕頭取は次のように述べました。 福留頭取 「私は株価には強気というか、しっかりと下支えする材料があるので、具体的には4万4000円ぐらいと見ている。資金が株に入ってくるので、昨年から始まった新NISAをはじめとして、乱高下しながらじわじわ上がっていくイメージ」 政府が「資産運用立国」を掲げ、新NISAが導入されたこともあり、銀行・証券のトップは、貯蓄から投資への流れの加速に期待を寄せています。 荻野社長 「(Q.個人投資家への期待は?)2200兆円ある日本の家計の金融資産のうち、まだ半分が現預金に眠ったままという感じですが、逆に言えば貯蓄から投資に移せる余地がたくさんあるということの証左」
■AI活況で半導体周辺にも恩恵
経済の活性化を期待する声は他にも上がっています。 SWCC 長谷川隆代社長 「我々としてはすごくいいビジネスチャンスが来たと思っている」 明るい展望を語ったのは、電線やケーブルを製造する「SWCC」の長谷川社長です。かつて昭和電線と呼ばれた「SWCC」は、収益率の低迷などから、業績が伸び悩んでいました。 しかし、2018年に長谷川氏が初の女性社長に就任。すると事業を見直し、経営陣も刷新。V字回復に導きました。その業績を強烈に後押ししているのが、生成AIの拡大です。 長谷川社長 「(Q.生成AIデータセンターの需要拡大というのはどう影響?)2025~27年度ぐらいに、(データセンターの)建設が見えている。我々としては、そこに電力系統のつなぎ込みとか、通信関係とか、たくさん納入する品物があるので、去年も非常に好調のうちに終わり、今年もそれほど悪い経済環境ではない」 半導体業界だけでなく、その周辺起業にも恩恵が及んでいるAI革命。株価も急騰しています。 長谷川社長 「(Q.2025年はどんな年になる?)我々インフラを中心にした事業をしている人間にとっては、それほど悪い年ではないと思っている。自分たちの強みをしっかり生かして、何があっても柔軟に対応できるというところがすごく重要なんじゃないかなと思う」 (「グッド!モーニング」2025年1月8日放送分より)
テレビ朝日