１０月２２日、ブリンケン米国務長官（写真）は、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉再開に向けた中東歴訪の最初の訪問地であるイスラエルに到着した。写真は１１日、ラオスのビエンチャンでの代表撮影（２０２４　ロイター）

Humeyra Pamuk [テルアビブ ２２日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は２２日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉再開に向けた中東歴訪の最初の訪問地であるイスラエルに到着した。 ブリンケン長官の中東訪問は昨年１０月のガザ危機勃発以来、１１回目。２３日にはヨルダンに立ち寄り、その後ドーハも訪れる。 匿名を条件に国務省高官が語ったところでは、ブリンケン氏はガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を終結させる方法、戦闘終結後のガザに関する計画、人道支援の改善方法について主に協議する予定。戦闘終結後の課題、特に安全保障、統治、復興について掘り下げるという。各課題について詳細な計画を立てることが、紛争の永続的解決の前提条件とされている。 ブリンケン氏はまた、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの紛争を外交的に解決する方法についてイスラエルなどと協議し、イランのミサイル攻撃に対するイスラエルの今後の対応についてはイスラエルとの政府間対話を継続するという。 バイデン政権は、イスラエル軍によるハマスの最高指導者シンワル氏殺害がガザ紛争終結への最終的な道筋をつける可能性があるとしているが、イスラエルのネタニヤフ首相は戦闘は続くと述べている。 専門家によれば、ハマスとイスラエルは依然深く対立しており、ともに戦闘終結を急いでいないため、１１月５日の米大統領選までに大幅な譲歩をする可能性は低く、ブリンケン氏が１週間の訪問中に突破口を開くとは考えにくいという。