自宅のWi-Fiが遅いときに試したい「Wi-Fiルーター」の不調を解決する4つの方法
【3】Wi-Fi電波のチャンネル変更で解消する
実は、Wi-Fiの電波にはテレビのように複数のチャンネルがあり、マンションなどでは周囲の部屋でたまたま同じ(近い)チャンネルを利用していることがあります。 この場合は、Wi-Fiが電波干渉を起こして、極端にWi-Fiの速度が遅くなってしまうこともあるのです。 とくに、2.4GHz帯を使っていると、使えるチャンネル数がかなり少ないので、電波干渉が起きやすくなっています。 これを防ぐには、Wi-Fiルーターの設定を開いて、自分のWi-Fi電波のチャンネルを変更しましょう。 もし、現在7チャンネルを使っているなら、1か13チャンネルに変更することで電波干渉を防げるはずです。 ちなみに、設定画面で「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯を選択できるようなら、使用する周波数帯を5GHz帯に変更してしましょう。 こちらのほうが重複しないチャンネル数が2.4GHz帯より圧倒的に多いので、そもそも電波干渉が起きる可能性が低いのです。 ■Wi-Fiのチャンネルを変更する手順(バッファロー製品の場合) Wi-Fiルーターの設定画面を開くと「チャンネル」メニューがあります。ここでWi-Fiのチャンネルを確認して、もし1チャンネルなら、5~13チャンネルに変更してみましょう。
【4】Wi-Fi電波の周波数帯を変更して高速に!
新しい新規格のWi-Fi 6EやWi-Fi 7では「6GHz帯」を利用できますが、現在普及しているWi-Fiルーターでは、主に「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つの周波数帯が使われています。 自宅や会社のWi-Fiルーターに接続するとき、スマホのWi-Fi設定画面で2つでWi-Fi電波が見つかったら、速度の速いほうに変更してみましょう。 Wi-Fiの設定画面で表示される電波名(SSID)が「0000-A」とあるほうが高速な「5GHz帯」で、「0000-G」と表示されているのが低速な「2.4GHz帯」になります。 もし、今2.4GHz帯の「0000-G」に接続しているなら、5GHz帯の「0000-A」に接続を切り替えてみましょう。これだけで、Wi-Fiの速度が大きく改善されることがあります。 ちなみに、筆者の環境では「0000-G」接続の場合は96Mbpsでしたが、「0000-A」接続に切り替えた場合は433Mbpsと4倍以上速くなりました。 ただし、2.4GHz帯から5GHz帯に切り替えると、Wi-Fiルーターから遠く離れた場所では、逆にWi-Fiがつながりにくくなる場合もありますので、ご注意ください。 ■「0000-G」から「0000-A」に切り替えたら速度が早くなる場合も! 筆者の環境では「0000-G」で接続したときに96Mbpsでしたが、「0000-A」接続の場合は433Mbpsと、速度が4倍以上も速くなりました。 いかがでしょうか? もし、Wi-Fiの調子が悪いと感じたら、とりあえずWi-Fiルーターを再起動してみましょう。これでほとんどのトラブルは解決されます。 それでもダメなときは、ファームウェアを更新したりチャンネル変更することで、速度が速くなったりつながりやすくなるかもしれません。 ほかにも、スマホやパソコンで接続するWi-FiのSSIDを「0000-G」から「0000-A」に切り替えるだけでも速度が速くなる可能性が高いでしょう。 Wi-Fiルーターの電源を抜いたり設定を変更するのは、最初は少しドキドキするかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
すずきあきら