FA人的補償も…期待外れに終わった指名選手(2)FA戦士も大けがで
プロ野球界では、「FA人的補償」が大きな話題となっている。マイナスイメージが大きい言葉だが、実際には高い評価を受けて新天地へ移籍している。しかし、これまでには新天地で期待に応えられない選手が数多くいた。ここでは、人的補償で他球団に移籍したものの、思うような成績が残せなかった選手を取り上げる。
高木勇人
投打:右投右打 身長/体重:178cm/90kg 生年月日:1989年7月13日 経歴:三重・海星高 - 三菱重工名古屋 ドラフト:2014年ドラフト3位 読売ジャイアンツから埼玉西武ライオンズに移籍した高木勇人も、新天地では結果を残せなかった1人である。 海星高校を卒業後、社会人野球の三菱重工名古屋で7年間プレーした高木。制球面での不安もあって指名を見送られていたが、2014年ドラフト3位で巨人に入団を果たした。 社会人で培った経験を存分に活かし、ルーキーイヤーから規定投球回に到達して9勝をマーク。しかし、さらなる活躍が期待された翌年は、5勝9敗と負け越すなど不振に悩まされた。 2017年に野上亮磨がFAで巨人に移籍すると、人的補償として西武に移籍。2018年4月には移籍後初先発で勝利を挙げて復活の兆しを見せたが、最終的に1勝2敗、防御率8.69と悔しい結果に終わった。 翌2019年はわずか2試合の登板に終わると、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。それでも野球に対する情熱が冷めることはなく、2024年は独立リーグでの現役続行を決断している。
ベースボールチャンネル編集部