『サザエさん』に異常事態? レア演出「フライングタマ」連続発生の謎
初登場はなんと今から52年前!
放送55周年を迎えた国民的アニメ『サザエさん』ですが、現在ある出来事によってファンが騒然としています。 【画像】あれ、成長しすぎじゃ… こちらは3mもある『サザエさん』タマです なぜなら「フライングタマ」と呼ばれる現象が5週連続で起こっているからです。これはもはや異常現象と呼んでもさしつかえありません。SNSでも「まさかの5週連続フライングタマ」「フライングタマ確変中」「5週連続とか怖い」などの声があがっています。 「フライングタマ」とは『サザエさん』のオープニングで見られる激レア演出のことを指します。通常バージョンは、オープニングの最後、サザエ、カツオ、ワカメ、タラちゃんが野菜や果物から姿を現す場面で、向かって右側に配置された小さな野菜や果物からタマが踊りながら登場します。 一方、「フライングタマ」はサザエたちより先にタマが登場します。横を見てサザエたちがまだ出てきていないのに気付くと、「あっ」という感じであわてて引っ込み、サザエたちが出てきてから何食わぬ顔で再び登場するのです。 『サザエさん』55年の歴史のなかでもほとんど見られない激レア演出の「フライングタマ」ですが、2024年11月24日放送分から12月22日放送分まで5週連続で発生しています。これは史上最長の記録です。「サザエさんじゃんけん研究所公式ウェブサイト」の記録によると、「フライングタマ」発生以来2週続けて確認されることはあっても3週以上続くことはありませんでした。それが5週以上続いているのですから、やっぱり異常現象なのです。 「フライングタマ」が目撃されるようになったのは2019年1月でした。その後、1か月から2か月に一度、不定期に見られるようになっています。「フライングタマ」が発生するタイミングについて『サザエさん』を放送するフジテレビの広報は、「タマに聞いてみないとわかりません」と公式見解を述べています。 実は「フライングタマ」が2019年以前に一度、確認されたことがあります。それが1972年4月2日放送分のオープニングです。動画配信サイト「FOD」の『サザエさん』【1960~70年代】で確認すると、ここから1クール(3か月)分にあたる同年6月25日放送分まで続きますが、本放送時からそうだったのかは不明です。 「フライングタマ」の発生は『サザエさん』に関する何らかの記念日がからんでいるのではないかという説があります。確かに今回始まった11月24日の翌日である11月25日からは、「祝・放送55周年秋のサザエさんウィーク」と題して傑作エピソードを再放送したほか、26日には特番『国民的アニメの祭典 サザエさん55周年SP』が放送されました。つまり、今回の異常発生は、放送55周年を記念した大盤振る舞いという可能性があります。 はたして「フライングタマ」はいつまで続くのでしょうか? 年内でひと区切りという説もあれば、この先ずっと続くのではないかという説もあります。目撃したら幸運が訪れそうな「フライングタマ」に今後も注目しましょう。
大山くまお