九州の共通課題解決へPT設置 九州市長会 有志勉強会を発展
九州・沖縄の119市長でつくる九州市長会は21日、人口減少や災害対策といった九州の共通課題解決に向けて各市が連携して調査研究や施策を立案・推進するプロジェクトチーム(PT)の設置を決めた。 名称は「ONE KYUSHUプロジェクトチーム」。PTが取り組むテーマとしては▽観光振興・インバウンド誘客▽広域的なインフラ・公共交通の整備▽九州全体での防災・減災対策-などを想定する。テーマ別に部会を設けることも検討。メンバーは希望する市長ら。 この日、鹿児島市で開いた総会で、会長を務める大西一史熊本市長がPT設置を提案。全会一致で承認した。 PTは、7月に市長有志で立ち上げた勉強会を発展させた形。勉強会では道州制に関わる「九州府構想」を取り上げたこともあったが、大西会長は「PTは(道州制などの)統治機構改革をメインに何かやるということではない。地域課題を持ち寄り、いかに九州市長会で改革していけるかをスタートにしたい」と述べた。本年度中にPTの初会合を開く予定だ。
総会では公共交通の決済システムに対し、機能向上を伴わない更新でも国が支援するよう、現行の補助制度の見直しを国に求めることも決めた。(臼杵大介)