50歳から始める、思い出品の整理。「捨てる」と思わないことが大切
思い出の品って、なにをどれだけ残すべきか悩みますよね。この春中学校を卒業した娘さんの思い出品について、「自分なりの基準で分けている」と話すのは、ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さん。今回は、奥田さんなりの思い出品との向き合い方を紹介します。 【写真】思い出は種類ごとに箱に入れてすっきり管理
思い出品を分ける2つの基準
捨てる際にハードルの高いものといえば、思い出の品。わが家も例外ではなく、数年前に娘と一緒に思い出品の見直しを行った際に、娘が「いらない」と言った思い出品と、私が「取っておきたい」思い出品が違っていました。 たとえば、10年ほど前に私が資格に挑戦したときにくれた「おかあさんがんばって」と書かれた手紙や、保育園や学童でつくった「おかあさんありがとう」という作品。娘にとってはいらないものでも、私にとっては残しておきたいものです。 その経験から、娘の思い出品は「将来、娘が大人になったときに渡したいもの」と「私が取っておきたいもの」という2つの基準で「分ける」ようになりました。
思い出品の整理は、じっくりがおすすめ
思い出品は、紙の箱に入れて保管しています(ただし、湿気の多い場所の場合は、紙の箱は避けた方がベターなのでご注意を)。 赤ちゃんの頃、保育園、小学校、中学校と娘が成長するなかで、思い出のものはどんどんと増えていきますが、「箱の中に入るだけ」とルールを決めることで、必然的に数を絞ることができました。 また、私自身「思い出はある程度あったら十分」と考えているので、ものが増えすぎない今の保管方法で満足しています。 思い出品の整理は、時間をかけてじっくり進めることがおすすめです。「捨てる」「捨てない」ではなく、あくまで「分ける」ととらえてみるようにしています。捨てなきゃいけない、と思わないのがポイントだと思っています。
思い出と向き合うことで心が軽くなる
思い出として残しているもののなかに、娘が小さいときに読んでいた絵本があります。 絵本の整理で実感したのが、娘の成長のありがたさです。小さいときの思い出と成長した今の姿を重ねて、改めてここまで大きくなったことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。 また、少しでも思い出品を整理しておくことで、「いつかやらなきゃ」というストレスが減り、心が軽くなったような気がします。思い出品をそのままにしている方、50代はさまざまなものの見直しのチャンスです。小さなものの見直しからで構いませんので、動き出してみることをおすすめします。 今回は私の場合の思い出のつき合い方をご紹介しましたが、思い出品とどうつき合うかは人それぞれです。この記事が、皆さんなりの基準を考えるきっかけになればうれしいです。
奥田明子