検見川を関東大会初出場に導く決勝ゴール!FW盛合世生「これから検見川高校が未開拓の地に進んで行く」
劣勢の中でも自信を持ってプレー。背番号9が貫いた強気が決勝ゴールに繋がった。 5月3日、ゼットエーオリプリスタジアムで開催された令和6年度関東高校サッカー大会千葉予選の準決勝第2試合で、検見川が2-1で格上の日体大柏を下し関東大会初出場を決めた。 【フォトギャラリー】日体大柏vs検見川 7分にCKからワンチャンスで先制ゴールを決めた検見川。その後は格上の日体大柏の猛攻を受け、同点に追いつかれるのも時間の問題かと思われた。 その中で18分に貴重な追加点。結果的に決勝点となったこのゴールを決めたのは検見川のエースFW9盛合世生(3年)だ。「得意な形でもらったので、自信を持ってゴールへ」迷わず勝負した盛合が、ボックス内まで持ち込んで強気に左足を振ると、DFに当たったシュートがGKの頭上を越えゴールに吸い込まれた。 「相手のディフレクトがあったと思うんですけど、振り抜いた結果だと思っています」 強気に勝負し振り抜いたからこその結果。そう言って盛合は胸を張った。 「検見川は守備に重心を置いていますが、やっぱり攻める時間も必要。その攻める役割を自分は大きく担っているので、得点に関われたことは嬉しい」とエースの仕事を完遂した盛合。 「恵まれた環境ではないといえど、沢山応援してくれる仲間もいて、監督も信じてピッチに送り出してくれる。それがあるから自分たちは自信を持ってプレーが出来る」盛合は相棒のFW10清宮脩(3年)と共に前線からの守備や、起点となって守備陣がラインを上げるための時間も作り、チームの為に戦い続けた。 そして迎えた歓喜の瞬間。盛合はチームメイトやスタンドで応援してくれた仲間たちと喜びを分かち合った。 これで関東大会初出場が決まった。 初の舞台に挑む盛合は「検見川高校の歴史が今日変わって、これから検見川高校が未開拓の地に進んで行く。僕たちはその先駆者になるので、新しい事に出会える喜びを噛みしめながらプレーしたいと思います」と意気込みを語った。 準決勝を勝ち抜いた検見川は6日に習志野と決勝を戦い、5月25日から千葉県内で行われる関東大会に出場する。 (文・写真=会田健司)