リョービ、メキシコ工場の生産増強。電動車部品需要増に対応
アルミダイカスト部品大手メーカーのリョービはメキシコの生産拠点を増強すると発表した。北米地域での電動車部品の需要増加に対応することが狙い。同国中部のグアナファト州イラプアト市に立地するグループ会社で、工場建屋の拡張と大型ダイカストマシンの造設を進める。投資金額は約5千万米ドル。建屋拡張は2025年4月に完工成予定となっている。また人員は100人規模で増員する計画。 リョービでは電動車部品需要の捕捉を全社的な重点施策の一つに位置付けており、今回の生産増強はその一環としての取り組み。現在、米系自動車会社からの電動車部品受注が拡大している状況という。 今回生産を増強するグループ会社アールディシーエムの工場は、北米地域での主力生産拠点の一つ。工場の建築面積を8500平方メートル拡張するとともに、3500トンタイプの大型ダイカストマシンを5台増設する計画となっている。当該工場の大型ダイカストマシンは25台に増え、生産能力は25%程度増加する見込みとなっている。建屋拡張工事の着工は7月の予定。 アールディシーエムは07年の設立で北米の自動車メーカー各社へアルミダイカスト製品を供給する、リョービグループの生産拠点。主要得意先はフォード・モーターやゼネラルモーターズなどとなっている。