「子どもが勉強しない」と悩む親は知っておきたい！ 東大生が実践する意外な“モチベーションアップ術”
ルールがやる気を作る
学校や塾に行って「○～●時まではこの勉強をしなさい！ それで1週間こういう風に勉強すれば成績が上がるから！」と縛ってくれる。 また、遅刻したりサボったりすると「どうして遅刻したんだ」「そこ！ サボらない！」と怒ってくれる。 そんな環境なら、ナマケモノな自分を正してくれます。 でも、自分一人で勉強する時間が長くて、自分を怒ってくれる人がいない環境下では、ナマケモノな自分が最大の敵です。 「サボろうぜ、めんどうくさいじゃん」 と言ってくるわけです。 「Manners maketh man.(礼節が人間を作るんだ)」 という言葉があります。 映画『キングスマン』でも使われていた言い回しです。 これはイギリスの古いことわざです。意味は以下の通りです。 「人間というのはそのままでは怠惰な動物だけれど、礼儀や習慣などを守ることによって『人間』になるのだ！」 人間はそのままでは人間にはならず、いろんな制約や自分で決めた決まりごと、世の中のルールを守る中で人間になっていく、という意味です。 つまり、ルールがない状態だと人間はまったくやる気になれないのです。
気合だけでは解決できない
多くの人はこの「ナマケモノ問題」を、精神論でなんとかしようとします。 「オレはサボらないぞ！ きちんとガッツを持とう！」 「サボリの原因になるスマホは封印だ！」 ハッキリ言ってこれ、ナンセンスでしかありません。 もちろん、短期的には効果を発揮することは認めます。でも、ガッツでなんとかするということは、ガッツが尽きたらもうその時点で終わりです。問題の先送りでしかないのです。 「歯が痛い！」と言っている患者に痛み止めを渡すようなもので、根本的な部分にアプローチできないと、ずっと「歯が痛い」という事実は変わらないのです。 そんなことで解決するなら、誰も苦労しません。 自分を変えたいと思うのなら、つまり、自分の中のナマケモノを退治したいと思うのであれば、自分に頼っていてはいけません。
