クリーブランド連銀総裁、FOMCでの反対票はインフレ懸念が理由
(ブルームバーグ): 米クリーブランド連銀のハマック総裁は先の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で反対票を投じた理由について、インフレ抑制がさらに進展するまでは金利を据え置くべきだと考えていることを挙げた。
FOMCは17-18両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを決定。3会合連続の利下げとなった。
ハマック総裁は金利について、景気を促進も抑制もしない中立的水準に近いと考えていると説明。経済活動を緩やかに抑制する程度に高い水準で金利を「当面は」維持すべきだとの考えを示唆した。
20日の発表文で同総裁は、「金融政策が中立的なスタンスからそう遠くないという想定に基づき、インフレ率が目標の2%への軌道を回復しつつあることを示す新たな証拠が得られるまで、政策を据え置くことを望む」とした。
さらに「インフレ率が2%を超える状態が長く続けばインフレ期待が不安定になるリスクがあり、そうなればインフレ率を目標に戻すのがより難しくなるだろう」と続けた。
原題:Fed’s Hammack Says Dissenting Vote Driven by Inflation Concerns(抜粋)
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Catarina Saraiva