ヘッジファンドのウォールアイ・キャピタル、12人を削減-事業再編で
(ブルームバーグ): 米ヘッジファンド運営会社ウォールアイ・キャピタルは、事業再編に伴い、グローバル裁量マクロ事業の責任者を含む約12人の従業員を削減する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
公に話す権限がないとして匿名を条件に語った関係者によれば、グローバルマクロと債券の責任者ラジ・セティ氏が退社する。今回の退職者12人は、同社の全従業員約340人の4%程度に相当する。関係者の1人によると、同社は今年に入り約60人を採用している。
ウォールアイがトレーディング能力強化に向け相次いで採用を行う中、セティ氏は昨年に同職に指名された。ただ、それ以来、同社は裁量マクロ事業から撤退しており、その代わりに現在ではより業績の良いシステマチック事業を成長させることを目指していると、関係者が述べた。
2005年にアービン・ケスラー氏によってオプションのマーケットメーク会社として創業されたウォールアイは、17年に外部資本の運用を開始。ここ4年間で成長が加速し、運用資産は40億ドル(約5900億円)余り拡大している。
原題:Hedge Fund Walleye Eliminates a Dozen People in Restructuring(抜粋)
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Devika Krishna Kumar, Hema Parmar