若者の貧困が背景に? 「報酬10万円」応募したら強盗“実行役”に “リクルーター役”も「闇バイト」
日テレNEWS NNN
約2週間、新たな発生はなかった状況から一転、また関東で強盗が相次いでいます。これまでに逮捕された実行役などの多くが「金に困ってやった」「生活が困窮していた」などと供述していることがわかりました。 【図解】強盗に狙われないためにできること 不審車両ってどんな車? ◇ 被害者の家族 「中もすごい割れているし、ここ割って入った」 狙われたのは千葉・四街道市の一軒家でした。 被害者の家族 「音がして、何事かなと思って窓を開けたら『警察呼んで! 知らない人が入っている』と親が」 3日午前4時半ごろ、男が住宅に押し入り、住人に暴行を加え、現金を奪った事件。逮捕されたのは金子優汰容疑者(28)。警察によると、金子容疑者は秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示役から指示を受け、犯行に及んだとみられています。 現場近くの防犯カメラには事件直前、金子容疑者とみられる男の姿が。付近を行き来する様子が映っていました。 被害者の家族 「ドタバタしているような音、暴れたというか、うちの兄貴は親を助けるために『先に逃げろ』と。親は大丈夫、兄貴だけが軽いケガをした」 さらに、捜査関係者によると、事件当時、住人の男性は金子容疑者からスマートフォンを近づけられ、「現金のありかを言わないと家族がどうなるかわからない」と、“指示役”とみられる人物から直接、脅されたということです。
事件後、パトロール中の警察に確保された金子容疑者。容疑を認めているといいます。調べに対し… 金子容疑者(調べに対し) 「Xで高額なバイトを探していた」 「報酬10万円」をうたう“闇バイト”に応募したといいます。 当初、「荷物を確認する仕事」となっていましたが、応募後、指示内容が「詐欺師から現金を奪う仕事」に。また、「相手は詐欺師だから警察は呼べない」といった趣旨のことを言われ… 金子容疑者 「やばい仕事と思いながらもやってしまった」 などと供述しているといいます。
関東で相次いでいる一連の“闇バイト事件”。逮捕者は40人を超えています。 末端である“実行役”が逮捕される中、横浜市の強盗殺人事件では、“ある役割”の女が2日に逮捕されました。 木本未穂容疑者(30)。木本容疑者は“実行役”が奪った現金を集める“回収役”とみられています。 また、東京・練馬区で起きた強盗致傷事件では、新たに犯行道具の準備役とみられる戸石知哉容疑者(28)が逮捕されました。 埼玉・所沢市の事件でも“別の役割”の男が逮捕されています。名倉優也容疑者(31)が担っていたというのが、実行役を集める“リクルーター役”。「ホワイト案件」などとうたいSNSに投稿。実行役などに使う人員を集め、指示役に引き継いだとみられています。