魔法にかかったように相手がべらべらしゃべり出す…雑談の達人が会話中に見ている相手の"身体の部位"
■相手の呼吸に合わせ、アゴの動きを観察する ③ボディランゲージのペーシング 3つ目のペーシングは、ボディーランゲージです。 ペーシングの技術の中では、言葉や声よりもはるかに影響力があります。 オウム返しはバッチリ。声の大きさ、音程、テンポもバッチリ合わせている。 でもずっと目を合わせず、表情も変えず、うなずきもしないと、話す気力を奪います。 まずは呼吸を合わせましょう。かなり高度な技術ですが、相手の呼吸に合わせて、自分の呼吸をコントロールします。次に、姿勢、手の位置、足の位置、重心、身体の揺れ方などを観察して、合わせていきます。 そして一番やってほしいのが、アゴのペーシングです。相手が話しているときのアゴの動きをよく観察してください。話しながら、アゴが自然に動きます。 アゴの動きが早い人、ゆっくりな人、ほとんど動かない人のどれか? アゴの動きは、何ミリ、何センチくらいか? どんなタイミングでアゴを動かすか? 動きを観察したら、同じ動きをします。相手の動きが早くて大きい人なら、同じ速さで大きさも同じにします。そして大事なのは、相手が話し終えて沈黙になったら、こちらも沈黙して動きだけ合わせます。 これがピッタリ合ってくると、オウム返しを入れなくても、不思議なことにべらべらしゃべってくれるようになります。 初めてこれを学んで、営業の場面で使ってみたら、まるで魔法にかかったように、お客様がべらべらしゃべり出すので、とても驚きました。 これらの技術をベースにして、他の数々のスキルと組み合わせていったなら、あなたは雑談の達人へどんどん近づいていくでしょう。 ■物事に徹底してこだわり、雑談が苦手なら発達障がいを疑う 相手を傷つけないように遠回しな伝え方をして、結局相手が全然やってくれないという相談は多いです。相手もあなたと同じように、空気を読めるわけではありません。 例えば、こだわりが強い人ほど、雑談が苦手です。こだわりが強すぎるようなら発達障がいやグレーゾーンの方かもしれません。 文部科学省のデータによると、1クラス6.5%が発達障がいとのこと。45人のクラスに3人の割合です。中でも、ADHDやASDは、「社会性の障害」と「こだわり」の2つが特徴です。 他人の感情を読み取ることが苦手。 場の空気を読むのが苦手。 言葉そのものをまっすぐに受け取ってしまう。 このようなことから、周りとうまくいかないことが多いです。 物事に徹底してこだわり、切り替えることが困難なおかげで、一般人が到達できないところを超えていく人たちです。発達障がいの有名人といえば、スティーブ・ジョブズ、イーロン・マスク、ビル・ゲイツなどです。