<解説>新朝ドラ「おむすび」のヒロインが誕生 独断と偏見で紹介する「平成元年」 “同い年”の有名人、スポーツ界では何が?
なお「おむすび」には主人公の姉役で、平成元年生まれの仲里依紗さんが出演する。演じる歩は、福岡で“伝説のギャル”として知られる人物。主人公とギャル、そして平成をつなぐキーパーソンだといい、仲さんがどんな演技を見せてくれるのか、一つの見どころとなりそうだ。
◇プロ野球はパ・リーグが大混戦 「平成の大エース」が“大記録”
「おむすび」の登場人物でひそかな注目を集めているのが、松平健さん扮する主人公の祖父・永吉だ。野球のホークスファンで、ちょっと懐かしいダイエー時代のホークスのキャップをかぶったビジュアルが野球好きの間で話題になっている。
そんな永吉が愛するホークスが「南海」から「ダイエー」へと変わったのが、平成元年。本境地も大阪から福岡へと移転している。
同年のプロ野球界では、パシフィック・リーグが大混戦。5連覇を狙う西武ライオンズ、前年に惜しくも優勝を逃した近鉄バファローズ、そしてホークスと同じく親会社が「阪急」から「オリックス」へと変わったオリックス・ブレーブス(当時)の3球団が、最後の最後まで覇権を争い、結局はバファローズが、ラルフ・ブライアント選手の活躍などもあり、僅差でパ・リーグを制した。
一方、セントラル・リーグは、読売ジャイアンツが優勝。立役者の一人がこの年、20勝を挙げた斎藤雅樹投手。「11試合連続完投勝利」という、いまだ破られていない記録を打ち立てると、翌年も20勝と、同投手は「平成の大エース」と呼ばれるように。
そんなジャイアンツとバファローズが激突した日本シリーズは、ジャイアンツが3連敗から4連勝し、逆転で日本一に。3連勝したバファローズの加藤哲郎投手が「巨人はロッテより弱い」と言ったとか言わないとか、多くの“ドラマ”を生んだシリーズとしても、ファンの間で語り継がれている。
◇バブル景気の象徴「F1」人気 “セナ・プロ対決”は確執もピークに
そのほかスポーツ界では、バブル景気の一つの象徴とも言える「F1」人気が盛り上がっていた時期。平成元年は前年同様、「マクラーレン・ホンダ」のアイルトン・セナとアラン・プロストの両ドライバーによってチャンピオン争いが繰り広げられた。