コースやエイドなど学びに キルギス7人の完走を報告 みえ松阪マラソン
「日本語学んで毎年来たい」
15日のみえ松阪マラソン2024に出場した中央アジア・キルギスの選手団が16日午後3時半から、三重県松阪市役所を訪れ、竹上真人市長に大会の完走と今後も出場したいことなど、マラソンへの思いを話した。 キルギス唯一のフルマラソン「シルクロードマラソン」を立ち上げたサマコワ・イバラットさん(41)と松阪市議・楠谷さゆりさん(65)が知り合ったことが縁で、キルギスから7人が来日し、フルマラソンに4人、5キロのファンランに3人が出場した。うち、リオ五輪マラソンのキルギス代表を務めたテャプキン・イリアさん(33)は2時間16分53秒で男子の部を制した。 この日、既に帰国の途に着いたイリアさん以外の6人と楠谷さんたちが竹上市長を訪問。キルギス国際マラソン事務局長のナディロフ・メリスさん(41)が「私たちの選手が優勝したと、既にキルギスのメディアが松阪マラソンの名前とともに紹介して国民に知られていると思います。今回、私は5キロを走り、コースやエイド、応援団などたくさん勉強になりました。主催者側として、レースを通じて食や文化を紹介できると知識をもらいました」などと感想を話した。 キルギス視覚障害者スポーツ連盟代表で日本人伴走者とともにフルマラソンを走ったジュズバエファ・グルナスさん(40)は「とても楽しく走りました。次は日本語を学んで、できれば毎年来て走りたいです」、グルナスさんの夫で同連盟監督のアブデュワリエフ・ジャラルディンさん(30)は「こんなたくさんの応援は見たことがなかった。できれば障害のあるランナーのカテゴリーも作ってもらえたら」と話していた。 竹上市長は「たくさんの方に、食のまち・松阪を楽しんでもらい、光栄です」と話していた。 キルギス選手団からは記念に、世界最長の詩と称され、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「マナス叙事詩」を描いた牛革で作られた絵(縦80センチ、横60センチ)などが竹上市長に贈られた。