3勝目ならずのマエケンは、まだド軍監督の信頼を取り戻せず?!
ドジャースの前田健太(29)は5日(日本時間6日)、サンディエゴのパドレス戦に今季6試合目の先発マウンドに上がり、6回途中(5回3分の0)までを3安打2失点に抑え、1-2のスコアで降板したが、その後、チームが逆転勝利、マエケンの黒星は消えた。 2回から、シンフ、サンチェス、レンフローを3者連続で見逃しの三振。3回はアイバー、チャシーン、マーゴットをスライダー、チェンジアップをウイニングショットに3者連続の空振り三振。この6連続三振を含む8奪三振をマークして復調の兆しを見せた。新球のカットボールを、ストレート、スライダー、チェンジアップにうまく組み合わせたが、打順がふた回りすると、慎重になって球数が増える。 先取点をもらった後の重要な4回裏一死二塁からシンフにライト前へ同点タイムリーを打たれ、5回も守備陣のバント守備の乱れなどにも足を引っ張られ、一死一、三塁からマーゴットにセンターへ勝ち越しの犠牲フライを打たれた。1点のリードを守れず、6回もマウンドに上がったが、先頭打者のマイヤーズにストレートの四球を与えたところでロバーツ監督は、「左打者が続いていたので代えた」と、ゆっくりとベンチを出てきて、左腕のアビランへの交代を告げた。 スイッチ打者のソラーテ、4回にタイムリーを浴びた左のシンフと続く打順だったが、球数は87球。マエケンは、まだ指揮官の信頼感を取り戻せないと見える。 「もっとアグレッシブにいけた」とも、ロバーツ監督は試合後に言った。 4月16日のダイヤモンドバックス戦で4失点、23日の同カードでも6失点して、ローテー降格の危機に陥っていた。29日のフィリーズ戦でメジャー最多タイとなる7回を投げ2失点で、踏みとどまったが、ローテー残留問題は保留となっていた。今季から取り組んでいるカットボールに光明を見出して、マエケンも対策を練っているが、球数が増えてくると、どうしてもストレートの球威が落ち、制球に不安が生まれる。 それでも、マエケン自身は、この2試合で復調への手ごたえを感じ取っているようで、「ボール球が多くて6回を投げきれなかったのは残念。それでも、良くはなっている」というコメントを残した。 次回登板予定は、11日(日本時間12日)のパイレーツ戦だが、6試合で防御率は5.81と、まだ下がらない。今度こそ、続けて「クオリティスタート」という仕事は果たさねば、指揮官の信頼は取り戻せないのかもしれない。