イノシシ目撃情報 3年で3倍以上に増加 鹿児島市 放置された果樹求め住宅地に? サルも11倍と大幅増
鹿児島市で、イノシシの年間の目撃情報が急増している。市生産流通課に寄せられた情報は2021年度54件、22年度119件、23年度(2月27日時点)で170件と、ここ3年近くで3倍以上に増加。サルも6、8、66件と大幅に増えている。6日の市議会産業観光企業委員会で市が答弁した。 【関連】路上でイノシシにかまれ20代男性けが 鹿児島市の住宅街 昨年11月には隣接校区で小学生男児が被害 市「遭遇したら静かに距離取って」
イノシシに関しては、2月中旬、同市明和1丁目の住宅街の路上で、20代男性が足などをかまれて軽傷を負った。昨年11月にも、周辺で小学生が襲われてけがをしている。 同課によると、住民の危機意識が高まり同じ個体が複数回通報されている可能性が高い。餌を与える人がいるほか、放置された果樹を求めて住宅街に下りてきていることも、目撃が増えた要因の一つとみている。 同委で委員からは、人的被害が続いているとして、農作物への被害防止を中心に取り組む同課だけでなく、危機管理課を含む独立した体制とするなど、所管を見直すべきだといった指摘が相次いだ。市は「どうすれば解決につながるのか、被害減少に向けて全庁的に一体となって取り組む」と答えた。
南日本新聞 | 鹿児島
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