視覚障がいを持つバービー人形、子どもたちが包摂性を学ぶ機会に
記事のポイント①マテル社は日本で視覚障がいを持つバービー人形を数量限定で販売する②同社は様々な肌の色や体型、障がいなど175種以上のドールを展開する③専門家が協力し目を光から保護するサングラスや白杖など細部にこだわった
マテル社は日本で視覚障がいを持つバービー人形を数量限定で販売する。同社はこれまでファッショニスタシリーズとして、様々な肌や目の色、体型、障がい、ファッションなど、175種類以上のドールを展開する。今回の視覚障がいを持つバービー人形の製作には米国の専門家が協力し、目を光から保護するサングラスや白杖など細部にこだわった。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)
このほど発売する視覚障がいを持ったバービー人形は「バービー ファッショニスタ ラベンダーピンク」。日本国内ではAmazonで7月25日から予約を受け付けて、8月29日から発売する。視覚障がいを持ったバービー人形は初となる。 ファッショニスタシリーズではこれまで、白斑のあるドールや、車いすや義足を使用するドール、補聴器をつけるドールなどを発売してきた。 今回のバービー人形は米国盲人協会が製作に協力し、視覚障がいを持つ子供たちに遊んでもらいながら開発した。目を光から保護するためのサングラスを着用し、手には白杖を持つ。肘の可動性も白杖を快適に使用できるように工夫する。 トップスの背中のファスナーは鮮やかな色のハイコントラストにして視認性を高めて、視覚障がいを持つ子どもたちでも着せ替えしやすいようにした。スカートは手触りを感じられるフリルの質感となっている。商品パッケージの表面には点字で「Barbie」と表記する。 英ジャーナリストで自らも視覚障がいを持つルーシー・エドワーズさんは、今回の視覚障がいを持つバービー人形をインスタグラムなどで紹介。「服には面ファスナーがついていて、簡単に着替えることができる」と語った。