【解説】ATEEZとは?全員が主役級のメンバープロフィールや世界を夢中にさせる魅力、BE:FIRSTとのコラボ曲まで徹底網羅
圧倒的なパフォーマンスと緻密に構築された独自の世界観で、世界中にファンを増やし続けている、韓国の8人組ボーイズグループ・ATEEZ。彼らのこれまでの活動の軌跡や個性溢れるメンバーの詳細プロフィール、必聴楽曲を詳しく紹介していく。 写真:ATEEZ 集合ショット&メンバーソロカットも ■世界を魅了する8人組ボーイズグループ ATEEZ(読み:エイティーズ) ・デビュー:2018年10月24日発売のミニアルバム『TREASURE EP.1 : All To Zero』 ・日本デビュー:2019年12月4日発売のアルバム『TREASURE EP.EXTRA : Shift The Map』 ・メンバー:HONGJOONG、SEONGHWA、YUNHO、YEOSANG、SAN、MINGI、WOOYOUNG、JONGHO ・ファンネーム:ATINY(エイティニー) ----- ◎デビュー時からそのパフォーマンス力に驚愕! ATEEZ は、2018年10月24日にKQエンターテインメントよりミニアルバム『TREASURE EP.1 : All To Zero』でデビュー。 メンバーはHONGJOONG(ホンジュン)、SEONGHWA(ソンファ)、YUNHO(ユンホ)、YEOSANG(ヨサン)、SAN(サン)、MINGI(ミンギ)、WOOYOUNG(ウヨン)、JONGHO(ジョンホ)の8名からなる。 翌年2019年12月4日にはアルバム『TREASURE EP.EXTRA : Shift The Map』で日本デビューも果たしている。 2021年、Mnetのサバイバル番組『KINGDOM : LEGENDARY WAR』にStray Kids、THE BOYZなどとともに出演し、最終順位3位を記録したことで、グループの魅力を広く認知させるきっかけとなった。 ----- ◎グループ名“ATEEZ”の意味は? グループ名は“AtoZ”と“teenage”を合わせた造語“A TEEnage Z”から名づけられている。直訳すると、“10代のすべてのもの”という意味で、“若者が熱狂できるすべてのものを備えたチームを目指す”という思いが込められている。 また、ファンネームはATEEZとDESTINY(運命)を合わせた“ATINY(エイティニー)”で、“ATEEZとファンは出会う運命だった” という意味を持つ。 ----- ◎世界から熱視線を集めるATEEZ 彼らはデビュー時からその高いパフォーマンス力で、グローバルな人気を誇り、デビュー4カ月で開催した初のワールドツアーでは、アメリカ5都市、ヨーロッパ10都市での公演が全席完売している。 さらに、2023年12月1日にリリースした2ndフルアルバム『THE WORLD EP.FIN : WILL』は、アメリカの『Billboard 200』で自身初の1位を獲得。 K-POPの4大事務所以外の所属アーティストが同チャートで1位を記録するのは初めてのことで、当時“中小事務所の快挙”と大きく報じられた。なお、同作はイギリスのオフィシャルアルバムチャートでも2位にランクインする快挙も成し遂げている。 なお、アメリカの『Billboard 200』には、同作だけでなく、8thミニアルバム『THE WORLD EP.1:MOVEMENT』、9thミニアルバム『THE WORLD EP.2:OUTLAW』、そして10thミニアルバム『GOLDEN HOUR:Part.1』の4作連続でトップ3にチャートインし、彼らの人気ぶりがうかがえる結果を更新中だ。 ・・・・・ ■全員が主役!個性輝くメンバーたち ◎HONGJOONG(ホンジュン) ・生年月日:1998年11月7日 圧倒的なカリスマ性を持つ、仲間思いの頼れるキャプテン。当初は作曲家を志望しており、自作デモ音源を事務所に送付して、KQエンターテインメントの練習生第1号となった。 多くのATEEZ楽曲の制作に積極的に携わっているほか、事務所の後輩グループ・xikers(サイカース)のデビューアルバム『HOUSE OF TRICKY : Doorbell Ringing』全曲の作詞と作曲にも参加し、クリエイティブ力を発揮している。 ステージでは、高い歌唱力と強烈なラップスキル、時に何かが憑依したような表情で魅了。特に「Guerrilla」冒頭の自信に溢れたラップパフォーマンスは必見である。 どんなコンセプトの洋服も“自分色”で着こなすファッショニスタであり、購入した洋服を自らリメイクすることも。キャプテンとしてチームを率いる頼もしさのいっぽうで、物をなくしがちという少々抜けている点も。 英語が得意で、海外公演の際は流暢なMCを披露する。デビュー前から児童虐待防止を訴えるキャンペーン「ポリッシュド・マン」に賛同し、1本の爪にだけネイルを塗るなど、社会問題へも高い関心を持っている。 ----- ◎SEONGHWA(ソンファ) ・生年月日:1998年4月3日 素直で優しいATEEZの最年長メンバー。面倒見のいい性格で、メンバーを温かく支える姿から、ATEEZの母親的な存在として慕われている。“長男”でありながら、メンバーからはいじられる親しみやすさも魅力的だ。 ステージでは視線や表情までも自在に操り、セクシーな演技や気迫に満ちた表現など、唯一無二の存在感でATEEZの音楽に艶を与える。 SEONGHWAをイメージして書かれたという楽曲「INCEPTION」は、彼の繊細な魅力を存分に味わえる一曲だ。 実は、レゴブロックとゲーム『あつまれ どうぶつの森』が大好き。端正なビジュアルと華奢で抜群のプロポーションを誇るが、大食漢で豪快に食事を摂る姿はファンからも愛されている。綺麗好きで、趣味は部屋の掃除。 ----- ◎YUNHO(ユンホ) ・生年月日:1999年3月23日 長身を生かしたエネルギッシュなダンスが特徴的で、正確に音とシンクロしたダンスを見せる。振り覚えも早く、メンバーへの振り付け指導を担当している。 ボーカルも低音から高音まで安定感抜群で、曲の歌い出しを担当することも多い。MINGIとは中3の頃にダンススクールで出会って以来の仲で、長身ペアであることから“ツインタワー”の愛称で親しまれており、ふたりのユニット曲「Youth」は、コンサートでの友情を感じさせる演出も好評を博した。 完璧主義で努力家のため、ボーカルやダンスのスキルだけでなく、語学力も伸ばし続け、日本語も堪能。 大型犬のような親しみやすさを持ち、Instagramでアップする等身大の何気ない写真は、普段とのギャップもあいまって、数多くのATINY(ファン)をときめかせている。油そばが大好きとのこと。 ----- ◎YEOSANG(ヨサン) ・生年月日:1999年6月15日 端正な顔立ちで、ファンからは「芸術作品のようだ」と称されるYEOSANG。王子様のような雰囲気だが、鍛え抜かれた肉体の持ち主であり、そのギャップでも魅了する。 低音ボイスが魅力的で、特に「HALAZIA」の超低音パートは迫力抜群。同曲でのダンスでは重力を感じさせないような軽やかな身のこなしが印象深い。 性格は穏やかでピュア。時折不思議な言動や行動を見せるため“四次元”とも称される。 WOOYOUNGとは練習生時代をともに過ごした仲。 絵を描くのが好きで、“ヘヘッモン”というオリジナルキャラクターを生み出している。 ----- ◎SAN(サン) ・生年月日:1999年7月10日 ステージ上で圧倒的な存在感を発揮し、“憑依型”のアーティストと名高いSAN。切れ長の目から放たれる鋭い視線とダイナミックなパフォーマンスは圧巻だ。表情を巧みに変化させ、“憑依”するあまりステージ上で白目を剥くことも。 ATEEZのことをあまり知らなかった人を次々にファンにさせてしまうため、“沼入り妖精”との呼び声も高いのがSANである。 激しいパフォーマンスをこなしつつ、ボーカルとしても安定感のある美声を響かせる。そのいっぽうで明るく周囲を照らす優しいムードメーカー的存在でもあり、そんなギャップも魅力のひとつ。 日本語能力が高く、日本での取材ではすべて日本語で受け答えをすることもある。チャームポイントはえくぼ。 セクシーな衣装も、鍛え抜いた肉体で美しく着こなすメンバーだ。 ----- ◎MINGI(ミンギ) ・生年月日:1999年8月9日 長身のたくましい肉体を躍動させ、ATEEZのパフォーマンスに重さとワイルドさを加えるMINGI。 ATEEZではラップを担当しており、HONGJOONGがハイトーンの高速ラップを繰り出すのに対し、MINGIのラップは低音で迫力満点。正反対なふたりのコントラストも、ATEEZの音楽における特筆すべき点である。 そして、MINGIが「Crazy Form」などで見せる、マイクスタンドを操る強烈なパフォーマンスはなんとも華がある。 作詞作曲に加え、振付創作もこなすクリエイティブなメンバーで、クールな外見とは裏腹に、無邪気で甘え上手な性格。 虫やお化け、暗い場所などが苦手で、肝試しの際は大声を上げて怖がるなど、意外な一面を持つ。 ----- ◎WOOYOUNG(ウヨン) ・生年月日:1999年11月26日 しなやかでセクシーなダンスが持ち味で、力強いATEEZのパフォーマンスに彩りを加える存在。 2021年6月にYouTubeで公開されたChristopher「Bad」のソロカバーパフォーマンス動画は大きな話題を呼び、公開直後にワールドトレンド1位となったほか、2024年11月8日現在までに2,228万超の再生数を記録している。 とてもおしゃべりで活発な性格のため、バラエティコンテンツでも活躍し、パフォーマンス中とは異なる、屈託のない笑顔と軽妙なトークで人気を博している。 社交的で歳の離れた弟がいるため子供の心を掴むのも得意。メンバーにも常に愛情を注ぎ、手作り料理を振る舞っている。 ----- ◎JONGHO(ジョンホ) ・生年月日:2000年10月12日 しっかりとした落ち着いた性格で、年長メンバーからも頼りにされ、かわいがられている、ATEEZの最年少メンバー。 パワフルで圧倒的な歌唱力を持ち、安定したピッチと天井を突き破りそうなハイトーンボイスで、ATEEZのボーカル面を牽引している。 ソロボーカリストとして『ソンジェ背負って走れ』『財閥家の末の息子』といった数々のドラマのOSTに参加してきたほか、MBC『覆面歌王』などでも卓越した実力を披露している。 学生時代に様々なスポーツを経験してきたため、運動神経が抜群。握力が強く、りんごを素手で真っ二つにしたり、拳でメロンやスイカを割ることができるという特技も。クマに似ていると言われる、丸っこい瞳がかわいらしい印象を与えている。 ・・・・・ ■世界で人気が加熱する、ATEEZの魅力 ◎各作品ごとの緻密な世界観 ATEEZのグループコンセプトは“海賊”で、デビュー曲のタイトルも“海賊王”を意味する「Pirate King」が冠されている。 そして、リリース作品は“TREASURE”や“FEVER”など、毎回シリーズごとに緻密な世界観を構築しており、ストーリー性の高いMVやコンセプチュアルなビジュアルが解禁されるたび、細かい部分までファンによる考察が繰り広げられるほどだ。 それだけ没入できる“仕掛け”が用意されており、楽曲を聴くたび、MVやライブを観るたびに深く掘り下げることのできる中毒性の高さはさすがのものである。 ----- ◎圧倒的なパフォーマンス力 また、そんな緻密な世界観をいっそう鮮やかなものにするのが、彼らの圧倒的なパフォーマンス力だろう。 8人全員が高いダンススキルを持ち、時には大人数のダンサーを従えて、大迫力のステージを作り出す。JONGHOを筆頭としたメンバーの高い歌唱力、HONGJOONGとMINGIの巧みなラップも観客の目を惹きつける。 コンサートは“舞台芸術”と称されるほど高いストーリー性を内包しており、唯一無二の演出に引き込まれること間違いなしだ。 ----- ◎世界で勝負できる粒ぞろいな楽曲群 楽曲プロデュースは、韓国のプロデュースチーム・Edenaryが担当。K-POPの枠にとらわれない自由な音楽性で、ATEEZの高いパフォーマンス力をさらに引き立てる楽曲を次々に生み出している。 グローバル人気が高まるATEEZは、先述したように世界各地域のヒットチャートを席巻しているほか、2024年4月にはカリフォルニア州インディオで開催されたアメリカ最大級の音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival』にも出演。これはK-POPボーイズグループとしては初となる快挙であり、いかに彼らが世界で注目されているかがわかる。 ----- ◎日本ではBE:FIRSTとコラボレーション 日本での人気も高まるいっぽうで、2024年2月には埼玉・さいたまスーパーアリーナにて『2024 ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN JAPAN』を開催。2日間で計34,000人を動員。 今年のトピックスとしては、SKY-HI率いるBMSG所属のBE:FIRSTと「Hush-Hush」「Royal」という2曲のコラボ楽曲をデジタルリリースしたことでも話題を集めた。「Royal」では、MINGIがプロデュースに参加し、自分なりの“高貴さとは何か?”をアグレッシブな歌詞で表現。 ・・・・・ ■外せない!人気曲&注目曲は? 「WONDERLAND」 2019年10月にリリースされたフルアルバム『TREASURE EP.FIN : All To Action』のリード曲。自らの手で道を切り拓こうとする、ATEEZの生き様のようにも感じられる力強さに満ちた一曲だ。 オリジナルバージョンに加え、同曲にはドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』をサンプリングした「WONDERLAND (Symphony No.9 “From The Wonderland”)」も存在。マーチングビートに乗せて壮大な世界観を繰り広げていく。 ライブでは熱狂的な盛り上がりを見せる楽曲で、特にSEONGHWAによる剣を使った気迫あるパフォーマンスと、JONGHOの見事な4段高音、終盤のダンスパートに注目してほしい。 ----- 「WORK」 2024年5月にリリースされた10thミニアルバム『GOLDEN HOUR : Part.1』のリード曲。ATEEZが打ち出す、あらたなシリーズ“GOLDEN HOUR”の幕開けを飾る楽曲で、ATEEZの絶やすことのない努力と止まることのない挑戦の姿勢を表現している。スペイン語の歌詞が盛り込まれているが、発音がマッチしたという理由で起用されたそうで、世界水準で活躍するATEEZの表現に対する柔軟さもうかがえる。 ----- 「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」 2023年6月にリリースされた、9thミニアルバム『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』のタイトル曲。列車のようにメンバーが縦一列になって前進していく振付や、ビートに合わせて少しずつ上体を落としていくリンボーダンスのようなパートはインパクト絶大で、一度観たら“激辛の青唐辛子”のように脳裏から離れない。ユーモラスな歌詞と中毒性のあるメロディーも多くの人の心を掴み、MVは公開から約3カ月で再生回数1億を達成している。 ----- 「Birthday」 2024年10月2日にリリースされた日本4作目のシングルのタイトル曲。「どんなことにも恐れず、堂々と立ち向かい、毎日を誕生日のように人生を楽しもう」というメッセージが込められている。前半の力の抜けたボーカルに始まり、HONGJOONGの不適な高笑いからテンポチェンジしてラップパートに突入。そして、迫力ある群舞でフィナーレを迎えるという、意外性に満ちた構成に引き込まれ、一曲の中でメンバーの様々な表現を味わうことができる。 ・・・・・ ■勢力を拡大し続けるATEEZの今後 11月15日には、11枚目となるミニアルバム『GOLDEN HOUR:Part.2』で前作から約半年ぶりにカムバックする、ATEEZ。 たゆまぬ努力を重ねて成功を収め、つねにキャリアハイを更新し続けている。そんな彼らが紡いでいく独自の世界観を、これからも堪能していきたい。 TEXT BY 岸野恵加 (C)KQ Entertainment
THE FIRST TIMES編集部