【エリザベス女王杯】今年3戦2桁着順のハーパー 初ブリンカーで変わり身見込む
<栗東トレセン> ハーパーは昨年の3着馬。今年3戦は全て2桁着順だが、復権を期して初めてブリンカーを着ける予定だ。友道調教師は「府中牝馬S(15着)は自信を持って送り出したが、あんな競馬になってしまった。体は良くなっているが、精神的な部分が追い付いていなかった。ブリンカーの効果にも期待したい」と変わり身を見込む。 コスタボニータは今春の福島牝馬Sで重賞初制覇を飾り、小倉記念でも2着に入るなど存在感を示している。GⅠ初挑戦になるが、「スローになって2、3番手で粘り込む形がいい。順調にきていますし、ここをピークに持っていければ」と杉山佳調教師は気合十分だ。 ピースオブザライフはダートを主戦場にしてきたが、初勝利は小倉芝2000メートルだった。野中調教師は「芝でも勝っているし、こちらが思っている以上に脚は切れる。仕上がりも問題ない。しっかり脚をためることができれば面白い」と語った。 <美浦トレセン> シンリョクカは新潟記念で重賞初制覇と勢いに乗る。竹内調教師は「(福島牝馬Sでの落馬)骨折明けだったけど、期待していた通りの内容でした」と回顧。中間はさらに上昇曲線を描いており、「短期放牧でリフレッシュして、心身ともにたくましくなっている。前々でリズム良く自分の競馬ができれば、牝馬同士のGIなら差はない」と期待を込めた。 モリアーナは前走・府中牝馬Sで8着。昨年9月の紫苑S以降、勝ち星から遠ざかっているが、武藤調教師は「牝馬ながらタフで疲れも出ずに変わりなくきている」と前向き。「自分で動けないので持ち味を生かしづらいが、京都の外回りは合うはず。しまいの脚は互角以上なので、せめて4コーナーで(前を)射程圏内に入れたい」とポイントを挙げる。 サリエラは5カ月ぶりの前走(産経賞オールカマー12着)を叩いて上昇ムード。「1回使って良化したことは確か。乏しかった迫力も出てきて、雰囲気はいい。力は通用すると思うので、何とか巻き返してほしい」と国枝調教師はやる気をにじませた。