『Endless SHOCK』が証明する“Show Must Go On” 座長・堂本光一が『FNS歌謡祭』で刻むラストステージ
12月4日に放送される『2024 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で堂本光一が作・構成・演出・主演を務める『Endless SHOCK』のラストステージの特別バージョンが披露される。 【写真】堂本光一、今井翼や上田竜也とのツーショットに「エモすぎ」 『Endless SHOCK』で新記録樹立 そもそも『Endless SHOCK』とは2000年11月、当時21歳の堂本が帝国劇場史上最年少の座長を務めて以来、毎年上演されてきた作品である。初演のタイトルは『MILLENNIUM SHOCK』。2005年には堂本が脚本・演出・音楽すべてを手がけるようになり、『Endless SHOCK』と名前と内容を一新。2012年以降は福岡・博多座、2013年以降は大阪・梅田芸術劇場でも上演されている。 2008年には通算500回公演を迎え、初演から7年2カ月での500回到達という単独主演作として帝国劇場史上最速記録を達成。2014年10月26日には通算上演回数が1208回に達し、松本幸四郎が『ラ・マンチャの男』で持つ1207回を抜いて単独主演ミュージカル上演回数で歴代1位に。2020年には20年間シリーズをけん引してきた功績が認められ、堂本が『第45回菊田一夫演劇賞』の大賞を受賞。 そして、2024年。『Endless SHOCK』は、今回で幕を閉じることが発表された。ラストイヤーの序盤である4月22日の公演で2000回を達成し、5月9日には国内演劇における単独主演記録2018回を達成。森光子が『放浪記』で1961年から2009年にかけて積み上げた国内演劇の単独主演記録の2017回を更新し、堂本が単独1位となった。 主人公は堂本演じるコウイチ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心地であるニューヨーク・ブロードウェイにて、荒波に揉まれながらも頂点を目指す若きエンターテイナーだ。コウイチの幼馴染でありライバルや、コウイチを擁するカンパニーのオーナーとその娘を取り巻く物語が展開され、ショービジネスの世界で頻繁に唱えられる「Show Must Go On!」という言葉の意味を問い続けていく。 『Endless SHOCK』の見どころのひとつは、随所に盛り込まれた華やかな演出だ。傘を使ったコウイチによるフライングが行われたり、コウイチとオーナーの娘を乗せた赤いスポーツカーが宙を舞ったり、和太鼓のダイナミックな演奏があるなど、堂本のエンターテインメント魂が凝縮された作品である。中でも名物となっているのがコウイチとライバルによる激しい殺陣が展開され、剣で斬られたコウイチが流血し、よろめきながら高さ約4.8メートルの階段から勢い良く転がり落ちる“階段落ち”だ。その迫力は多くの人々の心を掴んできた。