写真はイメージ（ShutterStock）

生まれたままの姿になって開放的に過ごしたい。そう思う人々が世界中にいる。そして、そんなヌーディストが集まって船の旅を楽しむクルーズも存在するのだ。 【写真を見る】2000人が裸で乗船する「ヌードクルーズ」

ヌードクルーズに特化した旅行会社が提案

米テキサスに拠点をおく旅行会社「Bare Necessities」。直訳すると「裸の必需品」という名前を付けているように、この会社はヌードで楽しむクルーズに特化した旅行を提案している。 同社のウェブサイトには、「私たちは30年以上にわたりヌードに対する障壁を打ち破り、洋服のないバケーションをすべての人の選択肢にできるように取り組んできた」と書かれている。

出港から約30分でヌード解禁

そんな同社のヌードクルーズに参加したというひとりの男性が船内の様子について、アメリカの投稿サイト「reddit（レディット）」に投稿した。男性は妻とともに、フロリダ州タンパを出発し、メキシコとホンジュラスに寄港する7日間のクルーズの旅に参加した。 その内容によると、搭乗客がヌードになれるのは船が港を出てからおよそ30分後。船長から「服を脱いでいい」というアナウンスがあるそうだ。そして、船が次の港に近づくと、今度は「服を着るように」とアナウンスされ、洋服を着るルールだという。 船が大海原を進む大半の時間は、多くの人がヌードで過ごすそうだ。船内で服の着用が求められたのは、メインダイニングなどの一部のレストランのみ。ただし、バーでは裸もOKなため、ヌードの人と服を着ている人が混在していたという。

客の大半が、中高年＆アメリカ人のぽっちゃり

そんなヌードクルーズには、一体どんな人が乗っているのか気になるところだ。この男性いわく、年代はほとんどが50代から70代。彼自身も67歳、妻は61歳と中高年にあてはまる。クルーズ船を利用する人は、もともと若い世代より比較的年齢の高い層が多いと言われているが、ヌードクルーズの場合もそれが当てはまり、若いカップルは少なかったそうだ。全般として、ヌーディスト経験が豊富な人が多いという印象を受けたと、男性は打ち明けている。 また、アメリカを出港する船の旅だったためか、アメリカ人が大半。一部にはヨーロッパ人やオーストラリア人も見かけたという。レズビアンは少なく、同性愛者の男性が多い印象だったそうだ。また、クルーズの旅は「食べることとゴロゴロすることが好きな人が多いようで、体の大きな人が多かった」という。彼は、“魅力的な人は20％、平均的な人が20％、残りの60％は魅力的ではない人”だったと表現している。 さらにクルーズ船に乗る従業員については、劇場でパフォーマンスしていた男女各1人をのぞき、全員が服を着ていたそうだ。 この男性は、ヌードクルーズについて「楽しかった」「荷物が少なくて楽だった」と語っているが、世界には他にも素晴らしい場所がたくさんあるため、ヌードクルーズにはおそらくもう参加しないという。性的な意味はなく、単純にヌードを愛する人が集まって、ヌードで旅を楽しむというこのスタイル。その志向に賛同する人は、チェックしてみてもいいかもしれない。