<朝の白湯>を習慣化すると<五臓>に良い効果が!飲む量や温度はどのくらいが最適?中医学博士がポイントを解説
厚生労働省が行った「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、4人に1人が「食習慣や運動習慣を改善するつもりはない」と答えたそう。そのようななか、「これからは<生活習慣>だけではなく、内臓を鍛え巡らせる<臓活習慣>を!」と話すのは、中医学博士の尹生花(いん・せいか)先生。そこで今回は、尹先生の最新刊『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』から、すぐに取り入れられる臓活習慣を一部ご紹介します。 【書影】中医学5000年の実績とエビデンスを、日々の生活に取り入れる。尹生花『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』 * * * * * * * ◆朝の「白湯(さゆ)」を習慣にする 季節を問わず、取り入れていただきたい臓活習慣の一つが、白湯。 寝起きの水分補給として、白湯を飲むことをおすすめします。 白湯は、「胃」をやさしく動かすだけでなく、じつは、酸素の吸収にもいいことをご存じでしょうか。 わたしたちのからだは、水と融合することで、はじめて酸素を取り込むことができるのです。
◆50mlで充分 わたしが長年からだを診ているある女性は、実生活でもすっかり臓活を習慣化されて、健康そのものです。 彼女は朝、起床するとすぐに窓を開けて空気を入れ替え、深呼吸し、その後ゆったりと白湯を飲むのだそう。臓活の観点から見ても、すばらしい習慣だと感心させられます。 彼女のからだには、必要な水分と酸素が、朝からしっかりと取り入れられ、気が巡っていることでしょう。 なお、白湯を習慣化するといっても、気負う必要はありません。 わたしは朝、50~100mlほどの白湯を飲んでいますが、50mlほど飲めば充分です。 ちなみに、朝の5時から7時は、「大腸」がもっとも働く時間帯です。できればこの時間帯に白湯を飲み、排便を促しましょう。 朝一番の「白湯」で からだに必要な「水分」と「酸素」を しっかり取り込む
◆「白湯」を飲むときのポイント さて、白湯を習慣化するにあたって、できれば押さえておいていただきたいポイントがいくつかあります。 一つ目は、先ほどもご紹介した通り、多く飲む必要はないということ。50mlほどでいいでしょう。 なかには極端な人がいらして、「白湯はからだに良いから」とマグカップに何杯も飲んでいた結果、水分の摂り過ぎでむくみがひどくなってしまったのだとか。 これでは臓活になりません。 もちろん、体質によっては、多く飲んでも大丈夫な方もいるのですが、むくみやすい体質の場合は摂り過ぎないよう気をつけましょう。
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