バレー女子、パリ五輪お預け…切符争うカナダに2セット先取も痛恨逆転負け 古賀、14日セルビア戦「勝たないと」
「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2024 福岡大会」女子第3週(13日、福岡・西日本総合展示場)パリ五輪出場権を懸けた大会。日本は切符を争うカナダに2セットを先取しながら逆転され、3敗目を喫した(7勝)。第3セット以降はサーブで崩されて攻撃が単調になり、相手両サイドの攻撃を止めきれなかった。次戦は15日でセルビアと対戦する。大会には16チームが参加、3週にわたって1次リーグを行い、20日からの決勝トーナメント(バンコク)には7位までと開催地のタイが出場する。 五輪切符を懸けた大一番で、日本はカナダのパワーに屈した。主砲・バンライクと、主将でエースのグレイを止められない。2人に計57点を奪われ、傾いた流れを取り戻せなかった。 「サーブで崩しても、われわれの2枚ブロックでは、あの2人は止められない。どうしようもない」。真鍋政義監督が舌を巻いた。 第1、2セットはサーブで崩し、粘り強いレシーブで切り返す本来のプレーで競り勝った。だが第3セット以降は相手のサーブで崩され、日本の攻撃が単調に。古賀らのスパイクもレシーブで上げられ、強打で切り返された。控えメンバーを総動員でコートに送り出し、流れを変えようとしたが、及ばなかった。 「最初から攻撃で少しずつ、100%で打てていないと感じていた。セッターとのコンビのズレがあって、試合を通して修正ができなかった」。古賀が敗因を振り返る。 勝てばパリ五輪出場権獲得が事実上決まる試合だったが、「常に試合ではプレッシャーがかかっている。私自身は意識していない」と古賀。指揮官も「順調にいくとは初めから思っていない。厳しい試合になると思っていた」と切り替えようと努めた。 日本の次の試合は1日空いて15日のセルビア戦。古賀は「(五輪切符獲得のために)セルビアには勝たないと」と力を込める。チームを立て直す意味では、ここで休養日を挟めるのは運がいいともいえる。 「気持ちが強い、弱いの問題ではなく、コンビの精度とか、自分たちのことを整理する必要がある。(問題を確認して)ちゃんと話さないと」。主将の古賀は冷静に先を見据えた。(只木信昭)