創始者・石井和義氏がアドバイザーに就任。選手の露出の必要性やAKB48を例に出し、選手と団体の在り方の新しい方向性を提案【K-1】
新生K-1が置かれていた状況を説明。そして原点回帰のすすめ
そして今のK-1については「K-1の商標が世界中に散らばっていて、日本に一つにまとまっていなかったから世界を相手に勝負できなかった。この10年でオーナーの矢吹さんがいろいろな国々の商標を全部、日本に一つにまとめた。今は世界中の商標は日本のK-1が持っているので、1993年のK-1ができた時と同じ状況になっている。やっと、これで世界で勝負できるK-1になった」などと2014年からスタートした新生K-1が置かれていた状況を説明したうえで「だからK-1はこれから。インターナショナルな海外のどこに出しても恥ずかしくないカルロス菊田さんがいらっしゃって、そこに国内を中心に宮田さんという最強のプロデューサーがいらっしゃって、このK-1が伸びないわけがない。お金なんて必要だったら集めてくればいいだけの話なので、これからのK-1に僕はすごく期待しています」と今後のK-1に期待をかけた。 また、かつてはK-1に世界中から強い選手が集まっていたのだが、今は日本の選手が海外の団体に挑むケースが増えていることについては「若い人は30年前、最初にK-1を作った理由もあまり知らないかもしれないが、K-1のKはキックボクシングのKではない。空手、拳法、カンフー、テコンドーもTaekwondoでこれもK。もちろんキックボクシングもK。そういう立ち技の最高峰の舞台ということでK-1。そういうコンセプトだった。それが、この10年、国内で勝負しなければいけなかったので、キックボクシングみたいなイメージのK-1が出来上がってきたと思うが、僕は原点に戻って、世界中から強い人を集めて、そして世界最強を決めるK-1に戻したほうがいいんじゃないかなと思っている」などと原点回帰のすすめ。
秋元康さんはAKB48の48人のタレントを自分ではプロデュースしていない
そして現在のK-1ファイターについては「イケメンで強くてカッコ良くて、かわいいファイターが多いが、それが世界にも日本国内にも届いていない。もっともっと今のK-1王者たちはいろいろな人と絡んで、もっと自分を露出していったほうがいい。プロは露出」と指摘。石井氏がK-1立ち上げ時に新日本プロレスやリングス、極真会館と積極的に関わり、そこのファンや世間を巻き込み、中心選手だった佐竹雅昭やK-1の知名度を上げていった例を挙げ「今はSNSとかインスタ、X、YouTubeでどんどん発信してくことが主流になっているが、僕はまだテレビはすごい力を持っていると思うので活用して、露出していったほうがいいと思う。それと併用してSNSを活用することも必要だが、SNSを活用するなら、そういうプロダクションにファイターを1人ずつ預ける。あるいは芸能プロダクションに預ける。秋元康さんはAKB48を作ったが、48人のタレントを自分ではプロデュースしていない。1人1人の女の子は全部それぞれプロダクションに預けて、そのプロダクションが個々に売り出している。そしてAKB48の時はみんなが集まってくる。K-1もそういうふうにやればどうかと思う。選手を芸能プロダクションに預けて、そこでいろいろな人やタレントと絡ませる。雑誌にも出る、テレビにも出るという活動をしていきながら、K-1の大会の時は集まる。そうすることでもっと露出度が上がる。あるいはユーチューバーたちとコラボしていく。そういうことをやっていったほうがいいと思う」とAKB48を例に出し、選手と団体の在り方の新しい方向性を提案した。
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